『新スースク』だけではない 『フリー・ガイ』『ドント・ブリーズ2』とアメコミの深い縁

アメコミと8月公開映画の深い縁

 『フリー・ガイ』はアメコミ映画ではありませんが、なんといってもデッドプールのライアン・レイノルズ出演だし、アメコミ映画ファンを喜ばせるネタや豪華カメオがいっぱいでアメコミ好き必見! さらに『マイティ・ソー バトルロイヤル』などの監督で俳優としても活躍するタイカ・ワイティティの怪演が見もの。ライアン・レイノルズとタイカ・ワイティティは、あの『グリーン・ランタン』で共演しているので、アメコミ映画ファンにとってはそれも話題です。

『フリー・ガイ』(c)2021 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved.

 この映画は元々20世紀フォックス(現・20世紀スタジオ)で企画されましたが、20世紀フォックスがディズニー傘下になったので、配給はディズニーという形で公開されました。アメリカでは続編に向けて動き出したようです。ディズニーのライアン・レイノルズに対する信頼・評価もぐっと上がったようで、一気にディズニー傘下での、つまりMCU版『デッドプール』製作に向けて動き出すかもしれません。ライアン・レイノルズは来年には撮影に入ると言っているし、『フリー・ガイ』の監督で『ナイト ミュージアム』シリーズ、『ストレンジャー・シングス 未知の世界』を成功させたショーン・レヴィが、『デッドプール』新作のメガホンを取るとの噂も出てきました。そういう意味でも『フリー・ガイ』は注目です。なおこの作品、ただのアクションコメディと思いきやハートウォーミングな作品でもあるので幸せな気持ちになります。

『ドント・ブリーズ2』

  『ドント・ブリーズ2』は、盲目だが怪力と驚異的な戦闘スキルを持つ老人ザ・ブラインド・マンが登場するスリラーの第2弾。前作は閉鎖空間を舞台にしたホラーでこの老人をモンスターとして描いていましたが、今回はなんとダークヒーローアクション。この老人が少女を守るため、もっと悪い奴らと戦うのです。

 『ドント・ブリーズ』シリーズはゴースト・ハウス・ピクチャーズというホラー映画に特化した製作会社が関わっています。この会社を立ち上げたのはサム・ライミ監督なんですね。サム・ライミ監督は『死霊のはらわた』の監督でもあり、ハリウッド版『THE JUON/呪怨』を製作するなどホラーの名手ですが、アメコミ映画ファンにとってはなんといってもトビー・マグワイアの『スパイダーマン』シリーズの監督です。要はヒーローものとホラーという2つのジャンルのツボをわかっているクリエーターだから、ホラーだった『ドント・ブリーズ』を、今度はアクションものの『ドント・ブリーズ2』にアレンジできたのかもしれません。サム・ライミ監督はMCUで2022年3月25日全米公開の『ドクター・ストレンジ・イン・マルチバース・オブ・マッドネス(原題)』のメガホンを取ります。サム・ライミ監督久々のアメコミヒーローものですが、本作は今までのMCUの中でもホラー要素が強くなると言われています。“マッドネス(狂気)”なんて言葉がタイトルに入るだけでも怖い。『ドント・ブリーズ2』とは逆で、今度はヒーローものをホラーにアレンジ? サム・ライミ監督の手腕に期待しましょう。

■公開情報
『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』
全国公開中
監督・脚本:ジェームズ・ガン
製作総指揮: ザック・スナイダー、デボラ・スナイダー、ウォルター・ハマダほか
出演:マーゴット・ロビー、イドリス・エルバ、ジョン・シナ、ジョエル・キナマン、ピーター・キャパルディ、シルヴェスター・スタローン、ヴィオラ・デイヴィス
配給:ワーナー・ブラザース映画
132分/2021年/R15+
(c)2021 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved TM & (c)DC Comics
公式サイト:http://thesuicidesquad.jp/
DC公式Twitter:https://twitter.com/dc_jp
DC公式Instagram:https://www.instagram.com/dcjapan/

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