元妻との裁判の進捗、生涯功労賞を巡るトラブル ジョニー・デップにいま何が起きている?

ジョニー・デップの近況をチェック

 『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズなどで人気を博し、世界中に熱狂的なファンを持つジョニー・デップ。しかし2016年の離婚をきっかけに、彼の評判は芳しくないものになってしまった。元妻アンバー・ハードが、彼からDVを受けたとして離婚を申請したのだ。デップが和解金700万ドルを支払うことで離婚は成立したが、2018年には、イギリスのタブロイド紙The Sunがデップを“妻を殴る男”だと報じた。これに対してデップは名誉毀損訴訟を起こすも敗訴。その直後、1作目から出演していた『ファンタスティック・ビースト』シリーズ3作目から降板することになる。

 私生活のスキャンダルでキャリアに支障をきたしているデップだが、最近また彼の周辺がざわついている。ここでは彼の離婚関連の裁判の最新状況や、そのほかの話題をまとめて紹介しよう。

元妻アンバー・ハード関連の裁判で勝訴

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 7月31日、ジョニー・デップはアメリカ自由人権協会(ACLU)を相手取り、元妻アンバー・ハードが同団体に寄付をしたか情報開示を求める裁判で勝訴したとUSA TODAYなどが報じた(出典:Judge sides with Johnny Depp: ACLU must reveal if Amber Heard donated $7M divorce settlement)。どういうことかというと、先述のとおり離婚の際、彼は和解金として700万ドルを支払っている。そしてハードは、それを全額チルドレンズ・ホスピタル・ロサンゼルスと、ACLUの2つのチャリティ団体に寄付すると宣言していたのだ。しかし2019年、チルドレンズ・ホスピタル・ロサンゼルスからデップのビジネス・アドバイザーに、ハードからの寄付がないと報告があったという。The Sunとの裁判後に上訴を試みた際、デップはハードのこの「和解金は全額寄付する」という宣言に判事が影響を受け、公平な裁判ではなかったと主張していた。もしハードがこの約束を実行していなかったとすると、裁判でも寄付したと証言していた彼女は偽証罪となる。そして今回、ACLUは裁判所から情報開示を命じられることになった。しかしハードの弁護士であるエレイン・ブレデホフトによれば偽証罪の時効は3年で、今になって捜査や起訴、懲役刑を課すのは不可能だとしている。

 一方で、ジョニー・デップはアンバー・ハードに対しても裁判を起こしている最中だ。これは彼女が、2018年12月に米ワシントン・ポスト紙に寄稿したコラムを問題としている。彼女は記事のなかで「元夫のDVを告発したことによって、脅迫を受けるようになった」「“ブラックリスト”に入り、仕事の機会を失った」と語った。デップの名前こそ出していないものの、元夫が誰なのかは周知の事実だ。彼はこれを名誉毀損としてヴァージニア州地方裁判所に訴え、5,000万ドルの損害賠償を請求している。しかしこの裁判は、刑事裁判を優先するシステムやコロナによるパンデミックの影響で2022年4月まで延期されることになった(出典:Delayed Again! Johnny Depp’s $50M Defamation Trial Against Amber Heard Pushed To Next Year)。こちらも泥沼の様相を呈するであろうことは明らかだ。

主演映画『MINAMATA―ミナマター』がアメリカで上映中止?

 次々と起こる離婚関連の裁判によって評判を落としているジョニー・デップは、『ファンタスティック・ビースト』からの降板以外にも、そのキャリアにも傷がつきはじめている。昨年2月、ベルリン国際映画祭で彼の主演映画『MINAMATA―ミナマター』が上映された。これは、日本の熊本県水俣市で発生した公害病・水俣病の存在を、世界に知らしめた写真家ユージーン・スミスとアイリーン・美緒子・スミスの写真集を題材にした伝記ドラマだ。同作はMGMが北米での配給権を獲得したが、直後にデップがThe Sunとの裁判に敗訴。その影響で未だに劇場公開されておらず、監督を務めたアンドリュー・レヴィタスがMGMに抗議の手紙を送ったことをDeadlineが報じた(出典:Did Johnny Depp’s Fall From Grace Prompt MGM To “Bury” Japan Mercury Poisoning Drama ‘Minamata’? Read Letter Director Andrew Levitas Sent To Studio)。このなかでレヴィタスは、MGMが同作を「葬ろうとしている」と綴っている。さらに彼は「MGMは、俳優の個人的な問題が企業のイメージに与える影響を懸念している」と非難。これに対しMGMは、この作品は同社の劇場公開とVODの同時配信を担う1部門であるアメリカン・インターナショナル・ピクチャーズの待機作であり、公開日などは後日発表するとしている。そんな『MINAMATA―ミナマター』は、日本では9月23日に公開される予定だ。



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