『レミニセンス』は“遠い未来のSF作”ではない リサ・ジョイ監督が作品に込めた思い語る

『レミニセンス』リサ・ジョイ監督が語る

 9月17日に公開されるヒュー・ジャックマン主演映画『レミニセンス』の監督を務めたリサ・ジョイのコメントが到着した。

 本作は、『ウエストワールド』のリサ・ジョイが監督を務め、クリストファー・ノーランの弟にして、共同で『ダークナイト』や『インターステラー』などの脚本も手がけてきたジョナサン・ノーランが製作を務めるSFサスペンス。ジャックマン演じる主人公が、人の記憶に潜入(レミニセンス)し、その記憶を360度の空間映像に再現して事件を解決する。共演には、『グレイテスト・ショーマン』でジャックマンと共演したレベッカ・ファーガソン、『ウエストワールド』のタンディ・ニュートンらが集結した。

 ジョイ監督は本作について、「本作のストーリーは、どれだけ先の未来設定なのかを意図的に明確にしていません。私たちの生きる現実は急速に未来に追いついていると思いますし、遠い未来のSF作なのだと観客に感じさせたくなかったんです」と込めた思いを語る。“水に支配された都市”という“SF”としての設定は、決して現実から乖離したものではなく、現実の世界の延長線上にあるものとして考えた上で生み出されたものであると明かしている。

 さらにジョイ監督は、「このような未来の世界を描くことができたのは、現在の出来事を反映させているからです。サイエンスフィクションは未来の予言的に扱われることがありますが、私にとってSFの世界は、『現代に起こる出来事の大いなる比喩』なんです。私たちが今感じ取れる振動を大きく描くことによって、現状を考察し直す方法なんです」と、独自の視点でSFの世界を語っている。

■公開情報
『レミニセンス』
9月17日(金)全国公開
出演:ヒュー・ジャックマン、レベッカ・ファーガソン、タンディ・ニュートン
製作:ジョナサン・ノーラン、リサ・ジョイ
監督:リサ・ジョイ
配給:ワーナー・ブラザース映画
(c)2021 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved

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