キルスティン・ダンストのパパラッチ写真に『スパイダーマン』ファン歓喜 その背景とは?

K・ダンストに『スパイダーマン』ファン注目

 しかしながら、これはある意味“想定内”。アルフレッド・モリーナ演じるドクター・オクトパスが出ると決まった時点でキルスティン・ダンストのMJが姿を見せても不思議ではないからです。実はこのパパラッチ写真が話題になった本当の理由は、キルスティン・ダンストと一緒に写っていた女性の存在。マスクで顔の半分が見えないのですが「この人はひょっとしてデボラ・アン・ウォール?」と注目されました。デボラ・アン・ウォールはNetflix『デアデビル』でヒロインのカレン・ペイジを演じています。つまりカレンが『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』に出るのではないかと話題になったのです。

 先にオチを言ってしまうと、この噂についてデボラ自身が「あれは私ではない」と否定しました。しかし彼女自身がわざわざ否定のコメントを出さなければならないぐらい反響が大きかったのでしょう。もしあの写真がデボラで、カレン役での参加だったとしたら『デアデビル』と『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』がつながることを意味し、そうなればチャーリー・コックスが演じたデアデビルことマット・マードックがスパイダーマンと絡む展開が実現味を帯びる。チャーリー・コックスのデアデビルがMCUに登場することを熱望するファンは多いから、皆、色めきたったわけですね。

『デアデビル』Netflixにて配信中

 これはちょっと複雑なので少し整理して書くと、Netflixで展開されているマーベルのドラマ『デアデビル』などは、一応MCUの世界観とはリンクしているという設定ですが、MCUを展開するマーベル・スタジオが直接手がけているわけではないので、MCUとのクロスオーバーがほとんどありませんでした。

 一方、マーベル・スタジオは、より映画のMCUと直接つながりのあるドラマをディズニープラスで配信したために、さらに『デアデビル』などがMCUに絡みづらくなった。しかしながら『デアデビル』などのキャストをMCUで活かしてほしいとの声は多い。

『デアデビル』Netflixにて配信中

 こうした中、ここにデアデビルをMCUに登場させる1つの可能性が浮かび上がりました。デアデビルことマット・マードックは弁護士。アニメシリーズにおいて、嫌疑をかけられたスパイダーマンことピーター・パーカーの弁護をマードックが引き受けるエピソードがあります。『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』でベック殺しの犯人にされたピーターですから、当然『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』でこの疑いを晴らさなければならない。つまり、弁護士が必要! マット・マードックを登場させるにはこれほどいいタイミングはない、というわけです。ちょっとワクワクしますよね。

 もっともこの可能性には“もう一人ライバル”がいて、MCUが準備している『シーハルク(原題)』も弁護士なので、彼女がピーターの弁護をするという形で紹介されるかもしれません。個人的にチャーリー・コックス版デアデビルが好きなので、今回のデボラ・アン・ウォールの一件が空振りに終わったのはちょっと残念でしたが、引き続き彼のMCU登場に期待したいと思います。

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