『彼女はキレイだった』三角関係はどう移ろっていく? 韓国版との違いから考察

『かのきれ』三角関係はどう移ろっていく?

 中島健人と小芝風花がW主演を務める『彼女はキレイだった』(カンテレ・フジテレビ系)が、初回から2週続けて関連ワードがTwitterでトレンド入りを果たすなど注目を集めている。

 子どもの頃、才色兼備だった佐藤愛(小芝風花)は無職の冴えない女子に、太っていていじめられっ子だった長谷部宗介(中島健人)はイケメンエリートへと変貌を遂げた。そんな2人の再会から始まる、勘違いとすれ違いの恋を描いた人気韓国ドラマのリメイク作品だ。

 原作である韓国版では『梨泰院クラス』がきっかけとなり、日本で一躍有名になったパク・ソジュンと、数々のラブコメで主演を飾るファン・ジョンウムがW主演。最高視聴率19.7%を記録し、同時間帯のドラマでも1位を独走。2015年のMBC演技大賞において10冠に輝くなど韓国内で話題となった作品だ。

 日本と韓国で制作されているドラマの最大の違いは“ドラマの長さ”だろう。これまで日本でリメイクされている作品でいえば、2018年に連続ドラマ10話が放送され、2021年にはSPドラマが放送され映画化もされた『シグナル 長期未解決事件捜査班』(カンテレ・フジテレビ系)の韓国オリジナル版『シグナル』は全16話、現在第2シーズンが放送されている『ボイス 110緊急指令室』(日本テレビ系)の韓国オリジナル版は16話、12話、16話と第3シーズンまで放送され、現在第4シーズンが放送されている。

 韓国版はストーリーが長い分、主人公たちはもちろんのこと、周りのキャラクターの背景も細かく描かれる。

 例えば、『彼女はキレイだった』のへジン(ファン・ジョンウム/日本版では愛)の親友・ハリ(コ・ジュニ/日本版では佐久間由衣演じる梨紗)。日本版の第1話では、仕事をクビになって帰ってきた愛の誕生日を梨紗が祝う様子が描かれるが、プール付きの会場に大勢の男性たち駆けつけるハリの華やかな誕生日パーティーに、仕事終わりの普段着のままへジンが駆けつけるというのが韓国版の展開だ。

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