『るろうに剣心』『閃光のハサウェイ』 相次ぐ世界配信で日本関連作品の配給戦略が激変
日本関連作品の世界配給戦略に異変が起きている。発端は、北米時間6月18日より日本以外のNetflixで世界配信された『るろうに剣心 最終章 The Final』(2020年、英題:Rurouni Kenshin: The Final)。日本では4月23日に劇場公開された今作が世界中で配信になり、世界ランキングの6位に初登場、最高位で4位を記録している。
配信開始以来世界59カ国でTOP10に入り、特に中南米・アジアでの人気が高い。アメリカでは『The Final』のみの配信だが、いくつかの国では2012年の『るろうに剣心』、第2作目『京都大火編』『伝説の最期編』(共に2014年)を含めた4作が配信され、1作目も最高6位、日本を含めた56カ国でランクインしている。現在日本で劇場公開中の『The Beginning』(2020年、英題:Rurouni Kenshin: The Beginning)は、7月30日より日本以外の世界各国で配信開始になる。このタイミングを活かし、Netflixの各国SNSアカウントでも趣向を凝らした宣伝を展開している。
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今作はワーナー・ブラザース映画日本支社の制作・配給だが、海外配給は異なる。北米では過去作は全てファニメーションがBlu-ray、DVDの発売を行い、同社のストリーミングで配信中。『The Final』からNetflixで配信となったわけだが、「Netflixプレゼンツ」のロゴの後にワーナー・ブラザースのロゴが入る不思議な感覚を味わうことになった。というのは、アメリカ国内でワーナー・ブラザース映画の新作映画は押し並べてHBO Maxで配信されることが多いからだ。
『るろうに剣心』同様、7月1日よりNetflixで日本を除く世界配信となったのが『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』(2021年、英題:Mobile Suit Gundam Hathaway)。なお、[Alexandros]によるエンディングソング「閃光」は英語バージョンが使用されている。
新作の配信に伴い、北米では『劇場版 機動戦士ガンダム』(1981年)など過去作5作品もNetflixで配信されている。Netflixはサンライズ、レジェンダリーと共同で『機動戦士ガンダム』の実写版映画を開発中で、レジェンダリーで『キングコング: 髑髏島の巨神』(2017年)を監督したジョーダン・ヴォート=ロバーツが監督兼プロデューサーを務める。中国では劇場公開、その他の地域はNetflixオリジナル作品として世界配信される予定だ。ヴォート=ロバーツ監督はTwitterで『閃光のハサウェイ』を観た感想をファンに求めている。
This is the weekend! What did everybody think of MOBILE SUIT GUNDAM: HATHAWAY? On Netflix? I was sent a preview copy months ago and have been waiting anxiously to hear from the UC timeline fans and Gundam heads in general. What’s do you think? pic.twitter.com/d2yTdlYRVB
— (((Jordan Vogt-Roberts))) (@VogtRoberts) July 5, 2021