『ボクの殺意が恋をした』は中川大志の魅力全開! サスペンス×ラブコメ、2つの楽しみ方

『ボク恋』中川大志のコミカルな魅力が全開

 『あなたの番です』や『3年A組 ―今から皆さんは、人質です―』など数々のサスペンスドラマを生み出してきた日本テレビ系日曜ドラマ枠。そんな同枠で7月4日にスタートしたのが、『ボクの殺意が恋をした』(読売テレビ・日本テレビ系)だ。

 育ての親を殺害された復讐のために殺し屋になり、暗殺ターゲットに迫っていくーー、ここまでは “サスペンスドラマあるある” とも言える設定だが、本作の主人公・男虎柊(中川大志)は、抜群の身体能力を持ちながらも、最高に“間が悪い”殺し屋なのだ。しかも、暗殺ターゲットの鳴宮美月(新木優子)になぜか恋をしてしまう(?)らしい。

 第1話では、柊が殺し屋になるまでのストーリーが明かされた。親代わりとして育ててくれた“伝説の殺し屋”男虎丈一郎(藤木直人)の突然の死。悲しみに暮れる柊に、丈一郎の仕事仲間の綿谷詩織(水野美紀)は、「丈一郎を殺したのは、漫画家の鳴宮美月だ」と告げる。

 「この手で丈さんの敵を打つ」と復讐に燃える柊だが、忘れてはいけないのは、彼が最高に“間が悪い”ということ。「鳴宮美月だな!」と分かりきったことを叫んでいる間に、清掃員が現れ、殺すタイミングを失ってしまうなど、序盤からトホホな展開に。

 それだけならまだしも、お人好しな性格が裏目に出て、逆にターゲットを危険から守ってしまうことも。美月の頭上にシャンデリアが落下した時は、自分が怪我を負ってまで守ったり、屋上から落ちそうになった美月の手をギュッと掴んで助けたり。

 ここまでポンコツだと、「おいおい」と呆れてしまいそうなものだが、そこは中川大志の力量だろう。ピュアでお人好しな柊をコミカルかつ愛らしく表現している。

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