カンヌ映画祭ある視点部門OP作品『ONODA』 仲野太賀、井之脇海、諏訪敦彦らが出演へ

『ONODA』に松浦祐也、仲野太賀ら出演

 第74回カンヌ国際映画祭ある視点部門のオープニング作品に決定した、今秋日本公開される映画『ONODA(原題)』の日本人追加キャストが発表された。

 フランス、ドイツ、ベルギー、イタリア、日本の合作である本作は、太平洋戦争後、約30年目に生還した小野田旧陸軍少尉が、ジャングルでの壮絶なドラマと孤独に打ち勝つ姿を描いた人間ドラマ。W主演の遠藤雄弥が小野田の青年期を、津田寛治が小野田の成年期をそれぞれ演じ分ける。

 実在の人物である小野田寛郎旧陸軍少尉は、太平洋戦争の終わりを迎えた後も任務解除の命令を受けられないまま、フィリピン・ルバング島にて孤独な日々を過ごし、約30年後の1974年、自身が51歳で日本に帰還した。長編デビュー作『汚れたダイヤモンド』でフランス批評家協会賞・新人監督賞のほか数々の賞を受賞した監督、アルチュール・アラリが全編日本語での演出にこだわり作り上げた。

 発表された追加キャストは12名。小野田と最後まで生き残った小塚金七の青年期を松浦祐也、成年期を千葉哲也が演じ、小野田に戦争の終わりを告げる鈴木紀夫役を仲野太賀が務める。さらに、カトウシンスケ、井之脇海、吉岡睦雄、足立智充、嶋田久作、伊島空、森岡龍らが脇を固め、映画監督でもある諏訪敦彦が小野田の父・種次郎を、小野田に最後の指令を命じ渡した谷口義美をイッセー尾形が演じる。

 今年のカンヌ国際映画祭では、現地時間7月7日に本作の公式記者会見および公式上映が行われる予定だ。アラリ監督がワールド・プレミアの瞬間に立ち会う。

『ONODA(原題)』フランス版メインカット(c)bathysphere
カンヌ国際映画祭2021 ある視点部門ロゴ

■公開情報
『ONODA(原題)』
今秋、全国公開
出演:遠藤雄弥、津田寛治、仲野太賀、松浦祐也、千葉哲也、カトウシンスケ、井之脇海、足立智充、吉岡睦雄、嶋田久作、伊島空、森岡龍、諏訪敦彦、イッセー尾形
監督:アルチュール・アラリ
制作:bathysphere productions
配給:エレファントハウス
(c)2021映画『ONODA』フィルム・パートナーズ(CHIPANGU、朝日新聞社、ロウタス)
公式サイト:https://onoda-movie.com

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