向井理、『着飾る恋』葉山役は“ナチュラルさ”を大切に パーカーやネクタイなど撮影秘話も

向井理『着飾る恋』で大切にするナチュラルさ

 『着飾る恋には理由があって』(TBS系)の主人公・真柴(川口春奈)が、7年間にわたって密かに想いを寄せていた葉山社長(向井理)。第7話では、本当は真柴に会うために初島に来たと真剣な眼差しで話す駿(横浜流星)に、葉山は「やっと気づけた気がするよ、君のおかげで」と真柴へ抱いている想いを宣言。

 葉山がようやく真柴への感情に気づく一方で、シェアハウスの空間で築かれていく真柴と駿の関係、そして羽瀬(中村アン)と陽人(丸山隆平)の恋も……。それぞれの恋を描く描写には、毎回名シーンが生まれ、反響が寄せられている。

 今回、2019年放送に同枠で放送された『わたし、定時で帰ります。』(TBS系)以来となる向井理にインタビュー。葉山がよく来ている白いパーカーなどのファッションへのこだわり、そして「あざとくならないように」と意識する役作りについて語ってもらった。

“パーカー”は『わた定』種田の二番煎じ?

――第5話までは回想シーンでの出演が多く、SNSでは「もっと葉山さんに登場してほしい」という声も上がっていました。

向井理(以下、向井):プロデューサーの新井(順子)さんから、「早く出てこいって言われてるよ」みたいな話は聞きましたけど、僕は台本通りやっているだけなので(笑)。でも、反響は届いています。

――あらためて、葉山祥吾はどういう人だと思われますか?

向井:僕もまだわかっていないところが多いんですけど、そういう掴みどころがないキャラクターにしておいたほうが後々ラクだなと思って、1話はああいう感じにさせてもらいました。やらなきゃいけないことには熱心に取り組む人で、それによって周りを巻き込んだり、周りが見えなくなってしまうところがあるけど、自然と人がついてくるタイプ。かっこいいセリフがあるわけでも、かっこいい仕草があるわけでもないので、すべて雰囲気で。新井さんからは「自然体にやってほしい」と抽象的なオーダーをされていて、なんとなく人がついてくる感じに、と(笑)。難しいなと思いながら、日々試行錯誤しています。

――そんな葉山に共感できるところは?

向井:共感は、ないです(笑)。勝手に会社を辞めたらダメだし、辞表も書いてないですからね。何かに情熱を持つことは素敵だなとは思いますけど、いろんな立場を考えると、自分だったら違うかなと。なので、共感というより興味があります。「どういう人なんだろう」と興味がある人だからこそ、いろんなアイデアが浮かんでくる面もあるんだと思います。

――出演シーンが少ない回でも、反響がすごいです。視聴者の心に残り続けるキャラクターにするために、意識していることはありますか?

向井:こんなに出番が少ないとは思っていなかったので、大丈夫かな? という不安と、休みが多くてラッキーだなっていう(笑)。忘れられないようにしたいなとは思いますけど、個人的に工夫することは何もなくて、たまたまこうなったのかなと思います。

――白いパーカー姿も話題になりましたが、ファッションについて制作サイドからお話も?

向井:新井さんとは、直近だと『わたし、定時で帰ります。』でご一緒して、その時は1回目の衣装合わせが全部バラシになって、2回目でパーカーを着たんです。そこで、ある程度反響があったらしく、今回は二番煎じです。味を占めたな、って(笑)。あとは、衣装部がずっと知っている方なので、僕も一緒に決めていますね。「葉山さんはこんな感じなんじゃないか」と考えて、袖をまくったり、劇中で自分のスーツを着たりもしています。

――『わたし、定時で帰ります。』では、新井プロデューサーのアイデアで“種田さんの萌え袖”が生まれたと聞きました。今回も、フックになるようなアイデアが?

向井:ちょいちょい、ありますね。6話で、こうじと散歩するときに道を間違えたのもそうです。でも、やりすぎるとあざとくなるので、監督とも相談しながら「ちょっとやめておきましょうか」ということがあったり、思わず出ちゃったものが「それ採用」ということもあったり。狙わないほうが本当はいいので、そこのバランスを見ながらですかね。

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