『着飾る恋には理由があって』は“癒されるラブストーリー”? 新井順子Pに聞く制作背景

新井順子Pが『着飾る恋』に掲げる“癒し”

 続々と始まった2021年4月クールの新ドラマ。かねてから恋愛ドラマが多いと話題に上がっていが、本日4月20日、これまで数々の恋愛ドラマで視聴者を湧かせてきた大本命、王道のTBS火曜10時枠のラブストーリーが幕を開ける。

 上白石萌音×佐藤健『恋はつづくよどこまでも』(TBS系)の金子ありさが脚本を手がけ、新井順子(プロデュース)、塚原あゆ子(演出)といった有村架純×岡田健史『中学聖日記』(TBS系)チームが送る、新しいラブストーリー『着飾る恋には理由があって』。川口春奈が演じる着飾ることで自分の居場所を得ていたヒロイン・真柴くるみが、価値観の違う人々とひとつ屋根の下で暮らしながら、恋をしたり、友情を深める中で、鎧を脱ぎ捨て、自分らしく生きる姿を描く。シンプルを追求する“ミニマリスト男”藤野駿役の横浜流星のほか、ルームシェアメンバー役で関ジャニ∞の丸山隆平、中村アンが出演する。

 今回、放送直前に新井順子プロデューサーにインタビュー。『中学聖日記』以来となる恋愛ドラマを作ろうと思った背景に迫る。(編集部)

「SNSが必要不可欠なこの現代を描きたい」

――まずは作品が生まれたきかっけ、経緯を教えてください。

新井順子(以下、新井):去年、「あまり家から出ちゃいけない」などいろいろとある中で、外に出なくても楽しめるおうちで繰り広げられるラブストーリーがやれたらいいなと思い企画しました。同時に、今まで私自身SNS担当としてインスタとTwitterの投稿をしていたんですけど、結構大変で(笑)。よくないコメントに傷つくこともあったし、いいコメントに元気をもらうこともありました。SNSが必要不可欠なこの現代を描きたいなと。“(SNSを駆使する)インフルエンサー”と“おうち”を組み合わせて、ラブストーリーが作れたらいいなと思いました。

――まさに今だから生まれたドラマなんですね。

新井:そうですね。「2021年のラブストーリーどうするか」ということからスタートしました。

――制作する上で、壁にぶつかるようなことはありましたか?

新井:キャラクターをどう作っていくかですね。真柴さんはインフルエンサーということで、最初はオシャレが好きで、いわゆる目立ちたがりな女の子にしようと思ったんです。でも、“がんばってそれをやっている”ほうが共感を得られるかなとか、主人公をどういうキャラクターにするかを話し合いました。結果、“がんばってインフルエンサーをやっている”というキャラクターに決まったので、次は、その主人公の横にはどういう男の子がいるべきか。そして、主人公と恋をする相手だけが盛り上がってもつまらないので、周りにいる羽瀬(中村アン)と陽人(丸山隆平)も盛り上がる。さらに香子さん(夏川結衣)は、50オーバーの世代が見た時に「わかる」と共感を得られるキャラクターにしたい。そのためにはどうするかと、話し合いを重ね、練りに練って作りました。

――主人公を川口さんに演じてほしいと思われた決め手は?

新井:彼女のYouTubeを観たら、今までの印象とものすごく違ったんです。キラキラ女子なのかと思ったら、YouTubeではイメージと違った素が見えて。それに、見た目も着飾りガールっぽいじゃないですか。やっぱり抜群に可愛くないとこの役は厳しいなと思いましたし、仕事では上と下に挟まれるような、入社から7年ほど経っている年齢。そう考えると川口さんがベストでした。あとは、去年くらいからすごく綺麗になったなと思っていて、「何があったんだ!? この綺麗さは」と興味があったんです(笑)。

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――何かの作品を観て、というよりは、素の部分からのキャスティングだったんですね。

新井:最近はインスタでもだいぶ素が出てますけど、昔の投稿を見るとバッチリ決めた状態で写っていて。そのギャップに「これこれ!」という感じがありました(笑)。

――実際、川口さんが真柴を演じている姿をご覧になっていかがですか?

新井:もう、表情がかわいいです。特に、恋してる表情。第1話では向井(理)さんに対してそういう顔をいっぱいするんですけど、キュンです。それと、ファッションがなんでも似合っちゃう。家でイケてない服を着てるってなっているけど、イケてなくない(笑)。普通に似合っていて、おしゃれに見えてしまうんです。

――横浜さんのキャスティング理由は?

新井:横浜さんは、実は本人に逆オファーされたんです(笑)。以前、とある授賞式の控室で「ちょっとご挨拶よろしいですか?」と話しかけられて。「僕もいつかご一緒したいと思っているので、よろしくお願いします!」と言われて、「えっ!?」みたいな(笑)。そこからだいぶ時間が経過して、今回誰をキャスティングしようかなと思った時に、「そうだ!」って(笑)。即座にマネージャーさんに電話しました。

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