Netflix『エデン』はおうち時間に最適 ロボットと人間の交流を温かみをもって切り取る

Netflix『エデン』はおうち時間に最適

 リアルサウンド映画部の編集スタッフが週替りでお届けする「週末映画館でこれ観よう!」。毎週末にオススメ映画・特集上映をご紹介。今週は、契約中の配信サービスが毎月増え続けている安田が、Netflixオリジナルアニメシリーズ『エデン』をプッシュします。

『エデン』

 近年日本アニメに力を入れているNetflix。放送中のTVアニメのストリーミング配信だけでなく、本作『エデン』のようなオリジナル作品の制作に勢力を上げており、毎月のように新作が送り出されています。

  そんな本作は、入江泰浩監督と世界のクリエイター陣が手がける、2体のロボットに愛され育てられたサラが世界に隠された謎に立ち向かうSFアドベンチャー。舞台はロボットしかいない自然豊かな世界「エデン」。人間が悪とされるこの世界で、農業用ロボットとして暮らしていたE92(伊藤健太郎)とA37(氷上恭子)はある日、サラ(高野麻里佳)という名の“人間の”赤ちゃんが入ったカプセルを偶然発見してしまう。この世界ではサラが危険だと考えた2体は、隠れて育てることに。そして2体と1人には本当の親子のようにお互いを想い合う“絆”が育まれていく。

 人類文明が崩壊した世界でのロボットと人間の共生を描く本作。ともすれば目新しさを感じるテーマではないかもしれません。本作では、ロボットと人間が家族になっていくさまを温かみをもって切り取っています。人間の存在を知らないロボット。行動全てがプログラムで規定されているはずの存在が、人との出会いによって、変化を見せていく。その様子が3DCGで描かれているのも、ギャップを感じさせ、 見応えのある映像に仕上がっています。

 そして本作は、映像に対して音を合わせるアフレコではなく、声優の演技を先に録音し、それに合わせて映像を作っていくプレスコ方式が採用されています。プレスコで制作することで、より自然な会話劇が演出され、本作の実存感を高めるのに一役買っています。

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