『あのキス』回を重ねるごとに魅力的になる井浦新の“オジ巴” 三浦翔平の“狂気”の土下座も

『あのキス』井浦新の魅力的なオジ巴

 第4話は、ママタレとしての顔も持つMEGUMIが体現した妻の姿が印象的だった。家計を支えるために弁当屋でアルバイトをしながら、フラダンス教室を営む自立した芯の強い女性。一見、マサオなんていなくても平気そうに思えるが、オジ巴が戸棚の上にある物を取ってくれたことに感動したり、久しぶりに家族3人で囲んだ食卓では笑顔を見せたり、帆奈美の些細な表情や動きからマサオへの変わらぬ愛情が伝わってきた。

 そして、窪塚愛流が演じた息子の優太郎も、オジ巴が「『SEIKAの空』のファンに悪い子はいない」と言っていたように実は素直で優しい男の子。窪塚愛流は窪塚洋介の長男で、今作が本格的な俳優デビューとなる。ミステリアスな雰囲気が井浦の息子役としてぴったりで、突然豹変した父に戸惑いながらも心を開いていく愛らしい思春期の高校生を好演した。昨年からモデル活動もスタートさせ、注目を浴びている彼のさらなる活躍が楽しみだ。

 『あのときキスしておけば』第5話では、ついにオジ巴が蟹釜ジョーであると気づいた高見沢と桃地による恋のバトルが勃発する。漫画家としてデビューしてから巴を支え続け、彼女の性格も好きな物も知り尽くした高見沢に桃地の純粋な思いは勝てるのか。

■苫とり子
フリーライター/1995年、岡山県出身。中学・高校と芸能事務所で演劇・歌のレッスンを受けていた。現在はエンタメ全般のコラムやイベントのレポートやインタビュー記事を執筆している。

■放送情報
『あのときキスしておけば』
テレビ朝日系にて、毎週金曜23:15〜放送(一部地域で放送時間が異なる)
出演:松坂桃李、麻生久美子、井浦新、三浦翔平、岸本加世子、MEGUMI、猫背椿、六角慎司、阿南敦子、うらじぬの、角田貴志、藤枝喜輝、川瀬莉子、板倉武志、窪塚愛流
脚本:大石静
演出:本橋圭太、日暮謙、YukiSaito
ゼネラルプロデューサー:三輪祐見子(テレビ朝日)
プロデューサー:貴島彩理(テレビ朝日)、本郷達也(MMJ)
制作:テレビ朝日、MMJ
(c)テレビ朝日
公式サイト:https://www.tv-asahi.co.jp/anokiss/

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「国内ドラマシーン分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる