『中学聖日記』新井順子Pの“泣けるラブストーリー”への熱意 「賛否両論あるとは覚悟していた」

新井順子Pが語る、『中学聖日記』の裏側

 有村架純が主演を務めるTBS10月期の火曜ドラマ『中学聖日記』の放送が終盤にさしかかっている。かわかみじゅんこによる同名コミックを原作とした本作は、婚約者がいながらも、勤務先の学校で出会った10歳年下の中学生・黒岩晶(岡田健史)に心惹かれていく、女教師・末永聖(有村)の“禁断の恋”を描くヒューマンラブストーリー。原作は現在も連載中で、8話以降は、オリジナルの物語が描かれている。

 今回リアルサウンド映画部では、本作のプロデューサーを務めるTBSの新井順子氏にインタビューを行った。『夜行観覧車』『Nのために』『リバース』『アンナチュラル』に続いての演出担当・塚原あゆ子氏とのタッグや、異例の新人起用となった背景、そして最終回に向けた思いまで、じっくりと話を聞いた。

「泣けるラブストーリーが作りたい」


――1月に放送された『アンナチュラル』でもプロデューサーを手がけていましたが、『中学聖日記』はいつから準備されていたのでしょう。

新井順子(以下、新井):1年ほど前には始まっていました。聖役は有村さんに快諾いただけて、金子(ありさ/脚本家)さんが台本が書き始めたのは年が明けてからでした。

――過去のインタビューで「泣けるラブストーリーが作りたい」と話していたのが、この作品になるのでしょうか。

新井:そうですね。

――どうして泣けるラブストーリーを作りたいと思ったんですか?

新井:最近の連ドラであまりないからです。私が中高生の時は『愛してると言ってくれ』(TBS系)、『東京ラブストーリー』(フジテレビ系)、『ビューティフルライフ』(TBS系)とオリジナルのラブストーリーの作品が多かったのですが、最近は1話完結の事件もの方がヒットしますし、作品自体もたくさんありますよね。ラブストーリーの作品はあっても、最近はコミカルなものが多かったりするので、私自身が、泣けるものが見たいなと思いました。

コミック『中学聖日記』(c)かわかみじゅんこ/祥伝社フィールコミックス

――原作の『中学聖日記』をセレクトした理由は?

新井:“禁断の恋”に挑戦したいなと。今、世の中ではそういった恋愛に対して敏感だと思うのですが、様々な困難を乗り越えていく“純愛”を描きたいなと。「教師と生徒の恋がどうして許されないのか?」の答えを最終回に届けられたらと考えています。

――中学生と教師の恋愛というのは、最初に発表された当時は、かなり反響があったと思うのですが。

新井:そうですね。賛否両論あるとは覚悟していました。

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