新田真剣佑×山崎紘菜×鈴木伸之が語り合う、『ブレイブ -群青戦記-』で生まれた独特の空気感

新田真剣佑×山崎紘菜×鈴木伸之が語り合う

 新田真剣佑が単独初主演を務めた映画『ブレイブ -群青戦記-』が現在公開中だ。ある日突然、戦国時代にタイムスリップしてしまったスポーツ強豪校の高校生アスリートたちが、元の世界へ戻るため、各々の部活で得た力を駆使しながら、戦国武将との戦いに挑んでいく。

 物語の主人公は、新田が演じる弓道部の西野蒼。蒼の幼なじみで同じ弓道部の瀬野遥を山崎紘菜、幼なじみの蒼と遥を引っ張っていく存在である剣道部の松本考太を鈴木伸之が演じている。

 “幼なじみ”の3人を演じた新田、山崎、鈴木に、他作品とは違った空気感が生まれた『ブレイブ -群青戦記-』での経験を振り返ってもらった。

新田「2人は何よりも大事な存在でした」

ーーついに公開を迎えました。それぞれ完成した作品を観ていかがでしたか?

新田真剣佑(以下、新田):役者一人ひとりが、ちゃんとその人物を生きていたと思いました。映画を観ていて、現実世界に引き戻されることは全くなかったですね。それほどみんな現場では集中していましたし、それぞれの“心”が伝わってきました。

山崎紘菜(以下、山崎):すごく生きる活力をもらえるような映画だと思いましたし、命の尊さや重さを改めて教えてくれる作品でした。

鈴木伸之(以下、鈴木):今って、SNSがすごく発達していて、直接顔を合わせてコミュニケーションを取る機会がすごく少なくなっている気がしていて。その中で、この映画は、お互い顔を合わせながら、心を通わせながら物語が進んでいって、人のために行動したり発言したり、何かを決断したりしていく作品です。すごく当たり前のことなんだけど、それを思い出させてくれるような、人を思いやる映画で、僕自身もすごく感動しました。

ーー意外にも新田さんの単独初主演映画は今回が初めてだったんですね。

新田:はい。ただ、プレッシャーは全くなかったです。これほど役と向き合えることはなかなかないので。役者として、とても幸せでしたね。

ーー山崎さんと鈴木さんから見て、座長としての新田さんはいかがでしたか?

山崎:すごく頼もしかったですし、現場の雰囲気を作ってくれたり、みんなを繋いでくれる中心に常にいてくれて。お芝居をする上で、心が通っていなかったりするとそれが画面に映ってしまうこともあると思うんですけど、そういう面でもしっかりサポートしてくれて、引っ張っていってくれました。常に私たちの前で戦ってくれていたような気がします。

鈴木:以下同文!

一同:(笑)

山崎:ずるいよ!(笑)。

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鈴木:(笑)。でも本当に、まっけん(新田真剣佑)は“心”がすごくある人だなと。表面上ではなく、役者としての自分の役のことや、その役の上でどう立ち回ったらいいのかを、プライベートを犠牲にしてまで考えている人なんだなって。朝の「おはよう」の一言だったり、笑い合っている瞬間だったり……そういう何気ない瞬間に、まっけんのお芝居に向けてのモチベーションや、この映画にかける思いを感じる瞬間が多々ありました。それがまっけんの素晴らしいところですね。

新田:恥ずかしいですね(笑)。僕はそんなたいしたことはしてません。とにかくみんなで仲良く明るく過ごせればいいなと思っていただけなので。みんな本当にいい人たちばかりだったので、救われましたね。

ーー逆に新田さんからみて、山崎さんと鈴木さんの印象はどうでしたか?

新田:役を演じている僕にとっても、僕が演じた蒼というキャラクターにとっても、2人は何よりも大事な存在でした。この前(山崎)紘菜が言っていたんですけど、自然と涙が溢れてきちゃうような、そんな存在に知らないうちになっていました。映画の中盤にとても大切なシーンがあるんですけど、この2人を思うだけで涙が流れてくる。それほど僕にとっては大きな存在でした。

山崎:だって。

鈴木:ありがとうございます。

山崎:うれしいね。

鈴木:でもさ、俺たちも日頃生きていて褒められることないじゃん。だから褒め合っていこうよ!

新田・山崎:ははは!(笑)

鈴木:やっぱうれしいじゃん、褒められると。

山崎:うん、アゲていこう!(笑)。

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