『なつぞら』の粟野咲莉、流石の存在感 『書けないッ!?』子役2人の“名探偵”ぶりが冴える

『書けないッ!?』子役2人の“名探偵”ぶり

 生田斗真が主演を務めるドラマ『書けないッ!?~脚本家 吉丸圭佑の筋書きのない生活~』(テレビ朝日系)が、3月6日に第7話を迎えた。

 今週は可愛い名探偵が活躍する、ちょっと異色の回。その名探偵とは、圭佑(生田斗真)と奈美(吉瀬美智子)の息子・空(潤浩)だ。現在、吉丸家では様々な問題が起こっている。圭佑と桜子(土村芳)のメールのやり取り、奈美が圭佑に内緒で進めている新作小説『ブラッディミュージック~血の旋律~』、絵里花(山田杏奈)と仙川(菊池風磨)が2階の部屋で話し合っている本当の父親と思わしきDJ YOO(やついいちろう)の存在。空は鋭い洞察力で家族のヤバい空気を察知していく。

 空のアドバイザーとなるのが、クラスメイトの牧村千春(粟野咲莉)。この子がまた一際、味が出ていて面白い。家族の問題を相談する空にその都度「問題の芽は早いうちに摘んでおくのが組織運営の鉄則よ」「悪い知らせほど早く報告するのが組織運営の鉄則」と“組織運営の鉄則”を念押しするのだ。彼らは公立小学校に通う小学4年生。公式サイトにある空の設定には「クラスでは女子の方が強く、やや女性恐怖症ぎみ」と記載があることから、立場的には千春の方が上なのだろう。それにしても2人ともませ過ぎだ。

 絵里花の部屋を聴診器で聞き耳を立て、千春にはキッズケータイで電話をかける空。一際、可愛さが爆発していたのが絵里花とDJ YOOの対面の瞬間を見届けようと、ファミレスに赴く格好だ。黒眼鏡に赤の蝶ネクタイ、青のジャケットに白いシャツは、誰がどう見ても名探偵コナンである。千春もシャーロック・ホームズを彷彿とさせる、いかにもな格好。逆に目立ってしまっているツッコミを入れるのはナンセンスだし、可愛さがそれをカバーしてしまっている。

 絵里花がなぜDJ YOOと会わない選択を取ったのか。推理をしていた帰り道、空が目撃してしまうのが圭佑が桜子と2人きりで会っている現場。今のところ、事件の遭遇率はコナンにも負けてはいない。そして、一瞬で「こそこそメールしてる相手」と言い当ててしまう千春の推理力もすごい。菊池風磨が主演のスピンオフはもちろんのことだが、空と千春のスピンオフも観てみたかったと思わせられる回であった。

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