小西克幸、『鬼滅の刃』宇髄天元役で“声の優しさ”が活きる? 作品が魅力を広めるきっかけに

 『鬼滅の刃』の勢いが止まらない。『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』は興行収入歴代1位を記録し、現在も興行の上位に止まるさなか、TVアニメ『鬼滅の刃』遊郭編の2021放送が2月14日に発表され、歓喜の声が相次いだ。

 

放送発表とあわせて公開されたティザービジュアルでフィーチャーされているのが、音柱・宇髄天元だ。TVアニメではこれまでほとんど出番がなかったため、ファンにとっては待望の登場となる。そんな宇髄天元の声を担当するのが、声優の小西克幸だ。『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』では、炎柱・煉獄杏寿郎の声優・日野聡も大きな脚光を浴びたが、小西にも早くも注目が寄せられている。

 ライターの榑林史章氏は、小西のキャリアについてこう振り返る。

「声優ファンの間では昔から広く知られている方で、安定感をもたらすバイプレイヤー的な役割を果たすことが多いのですが、近年は、『旗揚!けものみち』でケモナーマスク、『歌舞伎町シャーロック』でシャーロックを演じるなど主演も増えてきているように感じます。例えば『金色のコルダ』シリーズの王崎信武や『かくりよの宿飯』の大旦那など、メインヒロインにとって年や立場がだいぶ上のキャラクターが多いイメージです。去年、主演を務めた『デカダンス』のカブラギも、人生を諦めたベテランの装甲修理人という役柄で、楠木ともりさんが演じたヒロインのナツメから組長と呼ばれるようなキャラクターでした」

 そんな小西の声の魅力はどこにあるのだろうか。榑林氏は、その人柄がそのまま滲み出たような声にあると言う。

「例えば諏訪部順一さんや津田健次郎さんなど年上の役を演じる人には、特徴的な声の方が多いんですが、小西さんはいい意味で、そこまでクセがあまり強くはありません。その分取っきやすく、“汎用性が高い声”と言えると思います。出演作の数の多さがその表れでしょう。また、人柄が出ているかのようなどこか優しいトーンは、大きな魅力の一つだと思います」

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