『天国と地獄』外れても気持ちがいい推理合戦の連続 柄本佑演じる陸を絡めた三角関係に

『天国と地獄』外れても気持ちがいい推理合戦の連続 柄本佑演じる陸を絡めた三角関係に

 Curiosity killed the cat(好奇心は猫をも殺す)――。

 とは、「日高陽斗をもっと知りたい」と願った彩子(綾瀬はるか)に、日高(高橋一生)が放った言葉だ。「この事件には裏がある、真犯人には他にいる、そう思いたい気持ちは大変よくわかりますが、そういうのを希望的観測というんです」と日高に詮索を静止されたのは、彩子か、それとも視聴者である私たちか。

 それでも深読みせずにはいられない、日曜劇場『天国と地獄 ~サイコな2人~』(TBS系)第5話。「刑事」と「容疑者」という相容れないはずだった彩子と日高が、いよいよ最強のバディとなっていく。

彩子、陸、日高は複雑な三角関係に!?

 日高と入れ替わったことで、突然人が変わってしまった彩子を不思議に思った同居人の陸(柄本佑)は、日高の秘密が詰まったコインロッカーを開けてしまう。さらに、日高本人にまで接触を試みるという驚くべきフットワークの軽さを見せてくる。

 そんな陸の大胆な行動こそ“Curiosity killed the cat”だとヒヤヒヤしたが、日高は気づかぬふりをした。陸が彩子から入れ替わりの事実を聞いて逃げ出したときにも、「ここは壊したくなかったんですけどね」と寂しそうな表情を浮かべていたのが印象的だった。

 先に入れ替わりに気づいた八巻(溝端淳平)にしても、今回の陸にしても、日高に彼らを手にかける素振りはない。むしろ、そんな彼らとの日常をずっと楽しんでいたいかのような雰囲気だ。とりわけ、陸に関しては窓の灯りから戻ってきているのを知ると、ピンヒールを履いているにも関わらず思わず駆け出すほど、その帰りを待ち望んでいる様子を見せた。そこに特別な感情が芽生えているのではないかと勘ぐりたくなってしまう。

 だが、陸は完璧に思えるスマートな今の彩子(日高)よりも、すぐにキレて、手柄を立てようと無我夢中で、不器用な彩子を懐かしむ。そして「俺はこの人を助けるために生まれてきたんだと思ったんだよな」「2人分の人生を生きてるような気がするんだ」と告白するのだった。

 それに対して彩子の心境は、「陸の言葉はうれしかった。だけど、いま私が2人分の人生を生きている相手は……」と明言せずとも日高を思い浮かべているのは想像に難くない。共に生きる相手として、陸は彩子を、彩子は日高を、そして日高は陸を、3人の想いが交錯する。

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