『ひぐらしのなく頃に 業』はリメイクにも見えた“完全新作” プロデューサーが語る制作背景

『ひぐらしのなく頃に 業』Pが語る制作背景

メディアミックスによって生まれる効果

 また、この作品の大きな魅力に、誰もが一度は真似してみたことのある「お持ち帰り~~」「かあいいよ~~」「~かな?かな?」「嘘ダッッッ!!」(レナ)、「おじさん(一人称)」「くっくっくっくっ」(魅音)、「僕」「~なのです」「にぱー」(梨花)、「~ですわよ」(沙都子)、「はろろ~ん」(詩音)、「あぅあぅ」(羽生)などの強烈な語尾・口癖を持つ独特な喋り方がある(蝉の泣き声が元ネタという説も)。

「ひぐらしの歴史の中で、キャストの皆さんが担ってきた部分は非常に大きいと思います。今回の新作でも、キャストの皆さんには、私たちからこうして欲しいと要望を出すより、これまでのひぐらしを踏まえて各キャストに存分に演技してもらいました。そうすることで、新たなひぐらしもまた、ひぐらしである証明をしてくれていると思います」

 また、様々なメディアミックスによって生まれる効果については、次のように語ってくれた。

「『ひぐらし』は、様々な考察による作品への没入感の強さを持ち、また、時代によっての様々なとらえ方、色んな意味での注目度の高さ、消えて行かない地力の強さを持っていると思います。だから、いつの時代にも新しいひぐらしが生まれるだけの土壌が存在すると思うのです。今回のメディアミックスでは既存のユーザーはもちろん、新規ユーザーが過去作も含めてまとめて視聴するチャンスがすでにあることから、これまでの15年を埋める濃ゆいファンが生まれることを願います」

 最後に、改めて、新作の真タイトル「業」に込められた意味を伺った。

「これは最後まで見てもらい、それぞれが何を感じたかをこちらが皆さんに伺いたいと思っているところなんです。是非最後まで見て、公式ツイッターなどへのご意見をお願いします(笑)」

 「あと5回がんばろう」と決めた梨花の覚悟や願い虚しく、村長や、大石、過去にヒーロー的存在だった赤坂までも発狂するなど、悪魔そのものの絶望感が続く。さらには梨花、沙都子も何者かにマインドコントロールされている説も出たが、18話からは新章「郷壊し編」に突入。梨花も沙都子も中学生になり、いよいよ解答のフェーズに入った模様だ。ここまで積み上げられた数々の謎の真相が、ついに明かされるか!?

■放送情報
『ひぐらしのなく頃に 業』
TOKYO MX、BS11にて、毎週木曜23:30〜放送
サンテレビにて、毎週木曜24:30~放送
AT-Xにて、毎週金曜24:00~放送
声の出演:保志総一朗、中原麻衣、ゆきのさつき、かないみか、田村ゆかり、茶風林、大川透、伊藤美紀、関俊彦
原作:竜騎士07/07th Expansion
監督:川口敬一郎
シリーズ構成:ハヤシナオキ
キャラクターデザイン:渡辺明夫
助監督:池端隆史
美術監督:井上一宏(草薙)
美術統括:山根左帆(草薙)
色彩設計:小松亜理沙
撮影監督:戸澤雄一朗(グラフィニカ)
編集:丹彩子(グラフィニカ)
音響監督:森下広人
音響効果:八十正太(スワラプロ)
音楽:川井憲次
音楽制作:フロンティアワークス
プロデュース:インフィニット
アニメーション制作:パッショーネ
製作:ひぐらしのなく頃に製作委員会
(c)2020竜騎士07/ひぐらしのなく頃に製作委員会

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