吉沢亮「新しい扉がバンバン開いてる」 『青天を衝け』での成長や草なぎ剛との共演を語る

吉沢亮、草なぎ剛との共演を振り返る

 吉沢亮が主演を務めるNHK大河ドラマ『青天を衝け』のリモート会見が1月27日に行われ、主人公を演じる吉沢亮、脚本の大森美香、制作統括の菓子浩、演出の黒崎博、さらにスタジオとの中継では岸谷五朗、コメントVTRでは橋本愛、草なぎ剛が出演した。

 本作は、新一万円札の顔としても注目される渋沢栄一を主人公とした、大河ドラマ第60作目。幕末から明治へと、時代の大渦に翻弄され挫折を繰り返しながらも、青天を衝くかのように高い志を持って未来を切り開いた渋沢の姿を描く。

 昨年、クランクインの直前に1度目の緊急事態宣言が発令され、7月下旬にクランクインが遅れたものの、今回、2月14日に放送となる第1回が完成した。血洗島を舞台にした栄一(吉沢亮)の物語と江戸で繰り広げられる政治劇、2つのパラレルワールドを同時に走らせ、撮影も両方の世界を同時に撮り進めているという。

 吉沢は半年近く撮影を続けていた日々から、ようやくの初回放送を迎え、「実感がない」と前置きしながらも、大森が手がけた脚本について「生活感のある、生きることに寄り添ったドラマ。生命力に溢れていて、エネルギッシュな、単純に面白いと思える作品。今の時代だからこそ観てもらいたい」と紹介した。

 会見途中には、実際に撮影が行われている106スタジオとの中継が結ばれた。そこに広がっていたのは江戸城のセット。マスクをしながらドライリハーサルをする井伊直弼役の岸谷五朗の姿があった。これは後に吉沢も言っていた率直な感想であるが、武家の格好にマスクはどこか奇抜である。岸谷はカメラに向かって気さくに挨拶をし、「おい、亮! 元気か! 岸谷です!」と吉沢にも呼びかけた。先述した通りに、血洗島と江戸の物語は別々に描かれていくため、『青天を衝け』において岸谷は吉沢とは一度も会えていない。徹底した感染対策の上で撮影されていることを説明し、岸谷は笑顔で持ち場へと戻っていった。

 さらに、血洗島パートにて、栄一の従妹であり、のちの妻となる尾高千代を演じる橋本愛、『青天を衝け』におけるもう一人の主人公とも言える、徳川慶喜役の草なぎ剛がVTRで登場した。草なぎの「吉沢くんともこれから素敵なシーンが生まれるんじゃないかと思っています。ドキドキワクワクできる作品」というコメントを受けて、吉沢は第1話での栄一と慶喜の出会い、つい先日撮影された一瞬だけすれ違うシーンと、まだそんなに共演シーンも交わしたセリフも少ないことを明かす。その上で、出会いのシーンについては「佇まいといいますか、草なぎさん自身が持っておられるオーラがすごいものがあって。一方的に熱量をぶつけるシーンだったんですけど、草なぎさん演じる慶喜の存在感には負けられないと思って、こっちもより熱量が上がりました」と撮影時の思いを振り返る。

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