『おちょやん』京都編がスタート! 西村和彦は千代の女優人生にどんな影響を与える?

『おちょやん』京都編から西村和彦が登場

 『おちょやん』(NHK総合)第5週目「女優になります」の舞台は、道頓堀から京都に変わる。無一文で道頓堀を飛び出してきた主人公の竹井千代(杉咲花)が住み込みで働くことになるのが京都にある「カフェー・キネマ」で、その店主として登場するのが西村和彦演じる宮元潔だ。宮元は活動写真(映画)が大好きで、店長の自分が監督、店員が助監督のつもりでいるというちょっとクセの強そうな役どころ。口癖は「本番、よーい、はい!」らしく、作中でも何やら存在感を存分に発揮してくれそうだ。

 西村が初めて連ドラに出演したのは、イエローライオンを演じた『超獣戦隊ライブマン』(テレビ朝日系)。「ファイト一発!」でお馴染みの大正製薬「リボビタンD」のテレビCMにも起用され肉体派俳優のイメージが強く、出演作の中でも数々のハードなアクションシーンを見せてくれている。一方で、『スクール・ウォーズ2』(TBS系)、『同窓会』(日本テレビ系)など話題作への出演も相次ぎ、トレンディー俳優としても活躍した。

 さらに彼の人気を押し上げたのは、いまだに“昼ドラ”の代名詞になっている『牡丹と薔薇』(東海テレビ・フジテレビ系)での清原由岐雄役である。小沢真珠演じる香世の夫として、様々な狂気の沙汰に巻き込まれる愛憎劇渦中の人物を演じ切った。いまだ伝説になっている「財布ステーキ」、あんな狂気じみた妻の所業に対しても本気で憤ることができる由岐雄という存在あって初めて成立していた物語とも言える。正統派で爽やか、それでいて嫌味もなく笑顔も嘘くさくない、そんな清廉潔白な印象を与える西村を投入することで、より狂気側が際立ち、正常とのギャップが如実に可視化されるのだ。

 その後、西村は昼ドラ『緋の十字架』(東海テレビ・フジテレビ系)、火曜サスペンス劇場で放送されたテレビドラマシリーズ『警視庁鑑識班』(日本テレビ系)で主演を務め、事件やトラブルに巻き込まれがちながら、それでも正攻法でそれを乗り越えていく主人公を好演した。

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