『サクセス荘』が引き出す2.5次元俳優の新たな魅力 立石俊樹×唐橋充が新風を巻き起こす

『サクセス荘』で知る2.5次元俳優

 2.5次元俳優が集結するテレビ東京系ドラマシリーズの第3期となる『テレビ演劇 サクセス荘3』が、1月6日から放送中だ。今作から、ミュージカル『テニスの王子様』などで活躍する立石俊樹と『仮面ライダー』シリーズへの出演などで活躍する唐橋充の2名が、新キャストとして参加している本シリーズ。舞台と同様に一発本番という緊張感の中で繰り広げられる、同作ならではの2.5次元俳優の魅力を追いたい。

一発本番で繰り広げるアドリブ満載の新感覚コメディ

 『サクセス荘』シリーズは、2.5次元ミュージカルなどで活躍する若手俳優が、夢が叶えられるという噂のあるアパート「サクセス荘」を舞台に騒動を繰り広げるという新感覚コメディ。撮影は一発本番という舞台さながらの緊張感の中で、メンバーから次々と飛び出すアドリブ満載のコミカルな演技と素の表情が見どころだ。

 脚本を手がけるのは、社会現象になった『おっさんずラブ』(テレビ東京系)や“おじキュン”ブームを巻き起こしたドラマ『私の家政夫ナギサさん』(TBS系)など、ヒット作を多数手がける徳尾浩司など。監督は、ラーメンズやエレキコミックなどの構成作家を務めるほか、2.5次元舞台に笑いの要素を持ち込んだと言われている川尻恵太。基本的なストーリー構成の中にムチャブリ演出が多数組み込み、これまでにクッキングバトル、即興芝居対決、ショートコントバトルなどで、2.5次元俳優たちの芝居を超えた素顔を引き出してきた。

 出演者の豪華さも人気の要因。「刀剣男士 team三条 with加州清光」のメンバーとして『第69回NHK紅白歌合戦』にも出演した、黒羽麻璃央、高橋健介、spi、有澤樟太郎。舞台『はたらく細胞』の白血球(好中球)役で主演を務めた和田雅成。声優・宮野真守とユニットSMILY☆SPIKYを結成して活動した経験を持つ高木俊。「男劇団 青山表参道X」のメンバーでもある定本楓馬。『FAKE MOTION -たったひとつの願い-』(日本テレビ)などドラマや映画にも多数出演する玉城裕規。『テニスの王子様』シリーズなど舞台で活躍する寺山武志。そしてAbemaTVの恋愛リアリティショー『白雪とオオカミくんには騙されない』に出演し注目を集めた20歳の小西詠斗。

 NGナシで何があっても芝居を続けないといけないという、舞台さながらの緊張感。それぞれのキャラを演じながら、そこはかとなく滲み出すそれぞれの個性。舞台でしか見ることのできなかった彼らの演技と、アドリブやムチャブリに翻弄されながらも、演技をまっとうしようとする彼らの素の表情が実に魅力的だ。

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