丸山隆平から“生きる力”をもらえる! 『大江戸グレートジャーニー』が教えてくれる人生の楽しみ方

丸山隆平からもらえる“生きる力”

 関ジャニ∞の丸山隆平が主演を務める、連続ドラマW『大江戸グレートジャーニー ~ザ・お伊勢参り~』のBlu-ray&DVDが2021年1月8日に発売・レンタル同時リリースされる。なかなか旅行に出かけにくいこのご時世。いっそ時代ごとトリップして、丸山と共にお伊勢参りに出かけてみる、というのも乙な休日の過ごし方ではないだろうか。

 本作は、映画『超高速!参勤交代』の原作・脚本の土橋章宏、監督の本木克英が再タッグを組み、江戸時代を舞台にした痛快コメディ。60年に1度の「おかげ年」、全国から数百万人が向かったというお伊勢参りに、丸山演じる賭博師“土壇場の辰五郎”も出発するところから物語は始まる。

 一時期は伝説の賭博師と歌われた辰五郎だが、最近はツキに完全に見放されたのか、すっかり負け通し。“宵越しの金は持たぬ”というのが、江戸っ子の粋な生き様と言われた時代。とはいえ、これでは暮らしが立ち行かない。一発当てて、人生を盛り返そうとするも、さらに借金は膨らむばかり。終いには殺し屋で借金取りの菊佐から追われる身になってしまった。そんなとき、ひょんなことがきっかけで長屋を代表して伊勢参りへと向かうことになる。

 道中、奉公先を抜け出して“抜け参り”に行くという少年・三吉。主人に代わって伊勢参りをする代参犬・翁丸。そして身投げをしようとしていたところを救った美女・沙夜。それぞれ事情を抱えるメンバーと旅を共にすることになるのだった。血のつながらない赤の他人でありながら、家族を装いながら旅を続けるうちに、少しずつ絆を深めていく3人と1匹。様々な困難を共に乗り越え、無事に伊勢にたどり着けるのか……。

 この辰五郎という男、その場しのぎでテキトーなことを言う調子者。コロコロと言っていることもブレまくり。旅に出た早々、長屋の仲間がなけなしの金を集めた資金を増やそうと博打ですってしまうという空回りっぷりも見せる。

 だが、自分より困っている人がいると、必要な家賃も渡してしまうという根っからのいいヤツ。誰もが立派になりたいけれど、そんなに簡単にいかない部分を、笑って許せる“陽”のパワーの持ち主だ。その人物像は、どうやら脚本を手掛けた土橋が丸山をイメージして書かれたという(参照:特典映像『放送直前特番「大江戸グレート対談」(丸山隆平×本木克英)』)。

 羽振りがいいときにはみんなの家賃を肩代わりしたり、井戸の修理費に身銭を切ったり……その仲間想いで気前の良さはドラマに出演するたびに「大量の差し入れエピソード」が囁かれる丸山らしさに通じる。そして、劇中ドタバタを繰り広げ「辰!」「辰さん!」と人々から名を呼ばれるシーンは、盛り上げようとギャグを飛ばしたもののメンバーから「丸!」「丸ちゃん!」とツッコまれる現実の丸山を見ているような気分にもなる。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「国内ドラマシーン分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる