『おちょやん』ご法度とされるお茶子と役者の恋 篠原涼子と片岡松十郎の行方

『おちょやん』お茶子と役者の恋

 芝居茶屋の女将・シズ(篠原涼子)と、歌舞伎役者である早川延四郎(片岡松十郎)との過去の関係が明らかになった連続テレビ小説『おちょやん』(NHK総合)の第13話。シズの噂話を通して、ご法度とされるお茶子と役者の恋について語られる。

 シズと延四郎が密会していたという噂はあっという間に道頓堀に広まり、街中がざわめいた。ライバル茶屋「福富」の椿(丹下真寿美)が「岡安のごりょんさんが早川延四郎さんとあんなことに」などと触れ回っているとなれば、千代(杉咲花)たちお茶子も知らずにいるわけにはいかなかった。岡安のお茶子たちは、顔を突き合わせ、おかきの音をバリボリと響かせながらシズの「不義密通(不倫)」に関してそれぞれも思いを巡らせつつ、事の真相を気にかけていた。おかきの響く音とそれぞれの考えが交差するこのシーンは、コミカルかつテンポよく描かれる。

 お茶子たちの噂話に、気が気でない様子の宗助(名倉潤)やみつえ(東野絢香)までもが聞き耳を立てる。しかしそこでシズが真相を語るのであった。「岡安の看板に泥を塗ることになってしまって、ほんまに申し訳ない」と迷惑をかけたことを詫びながらも、延四郎とは過去に恋仲になりかけたが、今は何もないということを説明。シズはこれまでの想いを断ち切ろうと、封を切らないまま貯め込んでいた延四郎からの手紙を焼き捨てる。「自分がどないしたいのか、もっとよう考えなはれ」とシズが千代に話したのは、延四郎とのことがあったからなのかもしれない。

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