『おちょやん』ご法度とされるお茶子と役者の恋 篠原涼子と片岡松十郎の行方

『おちょやん』お茶子と役者の恋

 今回、このシズの悲恋を巡って岡安のライバルである福富は、ここぞとばかりに足を引っ張ろうと噂話を吹聴してまわる。しまいには客がごっそりと減ってしまった岡安のことで、福富のお茶子3人組が千代に嫌味まで言う始末。しかし「ほげが達者」な千代が黙って言われっぱなしでいるはずもない。福富のお茶子たちもまた贔屓の客と食事に行ったり、逢引を繰り返しているではないかと指摘し、最後には「椿さんだけは何もあらへん」とからかい、まさに3人を3倍返しで懲らしめる。シズのために強気で言い返す千代の優しさと、相変わらず威勢がよく口では誰にも負けない“千代節”の炸裂に気分がスカッとするシーンであった。

 過去のことだとシズが話す一方、延四郎は未だシズに手紙を送ろうとしていた。千代を見つけた延四郎は手紙を託そうとする。千代からシズの現在の状況を聞いて「幸せそうでなにより」とすがすがしい表情を見せる延四郎。2人はこのまま会うこともないのだろうか。

■Nana Numoto
日本大学芸術学部映画学科卒。映画・ファッション系ライター。映像の美術等も手がける。批評同人誌『ヱクリヲ』などに寄稿。Twitter

■放送情報
NHK連続テレビ小説『おちょやん』
総合:午前8:00〜8:15、(再放送)12:45〜13:00
BSプレミアム・BS4K:7:30〜7:45
※土曜は1週間を振り返り
出演:杉咲花、成田凌、篠原涼子、トータス松本、井川遥ほか
語り:桂吉弥
脚本:八津弘幸
制作統括:櫻井壮一、熊野律時
音楽:サキタハヂメ
演出:椰川善郎、盆子原誠ほか
写真提供=NHK
公式サイト:https://www.nhk.or.jp/ochoyan/

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