中村倫也の“間に合ってしまった”告白 『恋あた』仲野太賀演じるマコっちゃんの運命やいかに?

中村倫也の“間に合ってしまった”告白 『恋あた』仲野太賀演じるマコっちゃんの運命やいかに?

 「僕には君が必要だ」その告白に街から音が全て奪われた――。

 『この恋あたためますか?』(TBS系)第9話。「拓実は樹木ちゃんが好きだよ」そう里保(石橋静河)に言われた浅羽(中村倫也)は、樹木(森七菜)への気持ちを確かめようと共に時間を過ごしてみることに。

 焼き肉を食べに行けば、肉を焼くペースから乱される。美術品を見ても、音楽を聞いても、まるで話が噛み合わず、デートらしい雰囲気には一切ならない。“これのどこが好きなんだ”と、全く自覚できずにいる浅羽。里保といるときの自分のほうがよっぽど自分らしくいられて、居心地が良かったとさえ思うのだ。

 そんな浅羽に里保は「好きの種類が違うのでは?」と笑う。浅羽との恋、そして別れをきっかけに、里保はひとつ成長をした。人はカッコいい自分ではいられないときがある。いや、むしろ長い人生を生きていれば、そんなシーンばかりで、そのときそばにいてほしいのが恋愛相手だと学んだのだ。

 自分も、浅羽も、相手の前でカッコつけずにはいられない2人。もしかしたら好きは好きでも、その相手といるカッコいい自分のことが好きだったのかもしれない。カッコ悪いところもさらけ出して、包み込み合える間になれないと悟った。

 浅羽がいまいちその違いにピンと来ないのも仕方ないのかもしれない。両親の仲が良くなるように、クリスマスケーキに願いを込めたような少年時代。もしかしたら、刃のような言葉をぶつけ合う姿に、本音を出すコミュニケーションがいいものとは思えなかったのではないだろうか。

 両親のように傷つけ合うくらいなら全てさらけ出さず、穏やかなときだけ会うくらいがちょうどいい。もう誰のことも心の中に入らず入れようともしなければ、傷つくことも傷つけることもせずに生きていきたい。そう願ってしまったのではないかと、想像してしまった。

 そうして触れてはいけない美術品のごとく整然と作り上げた自分というイメージ。いつだって冷静で、本音を人に見せず、淡々と生きていく。だが、そんな浅羽を「意味わかんない」と、樹木はいとも簡単に手を伸ばしてしまう。

 スノードームのようにガシャガシャとかき乱したと思ったら、じっと覗き込んで本音を探ってくる。樹木と出会ってからというもの、自分らしさがどこかに飛んでいってしまった浅羽。机の上で数字を操作するだけだと頭脳で仕事をしていたはずが、気づけば嬉々として移動販売車に乗り込み心のふれあいを楽しんでいた。

 トップから、いちアルバイトへ。スーツからコンビニスタッフのユニフォームへ。カッコ悪くて、情けなくて、でも心が弾む。そんな自分に気づかせてくれたのは、間違いなく樹木だった。

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