『ファンタスティック・フォー』再映画化も 新作ラインナップも明らかになったMCUの重大発表
そして今回の発表で一番大きな話題となったのは『ファンタスティック・フォー』の映画化がついに発表されたことです!
ファンタスティック・フォーはマーベル・コミックの快進撃となるきっかけを作ったとされるヒーローたちで、従ってマーベルヒーローの原点にして元祖です。
しかし、映画化権を20世紀フォックスが持っていたため、MCU入りはしませんでした。けれど20世紀フォックスがディズニー傘下となり、マーベルに映画化権が戻ったので、新たにMCU版が作られることになりました。
ファンとしては製作の具体的なアナウンスがいつか、いつかと待っていたのですが、ここにきて嬉しいニュースです。
監督はジョン・ワッツ。彼はトム・ホランドの『スパイダーマン:ホームカミング』『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』の監督です。『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』の最後の方で(ピーターたちがNYに戻ってくるシーン)明らかに“ファンタスティック・フォー”を意識した伏線があるのです。
具体的にはコミックにおけるファンタスティック・フォーの拠点であるバクスター・ビルディングらしきものが建設途中であることがチラっとわかります。
なお『アントマン&ワスプ:クォンタマニア』のヴィラン、カーンも元々“ファンタスティック・フォー”と縁があるキャラでもあるので、ここでもつながるかもしれません。
本当にお腹いっぱいの発表でしたが、この中で僕が個人的にほっとしたニュースを2つ挙げておきます。1つは『ブラック・ウィドウ』について「ディズニープラスの配信でリリースする」と“発表されなかった”ことです。いまのご時勢、配信でのリリースになってもおかしくない。でも現状『ブラック・ウィドウ』は劇場公開という前提を崩していない、ということなのです。
もう1つは『ブラックパンサー2』について、「チャドウィック・ボーズマン氏の代役は考えていない」とMCUの仕掛人プロデューサー、ケヴィン・ファイギ氏が明言したことです。これは本当に嬉しかった。それにしても“発表”だけで、こんなにワクワクさせてくれるなんて(笑)! MCUはやっぱりすごいですね、これからも3000回愛したいです。
■杉山すぴ豊(すぎやま すぴ ゆたか)
アメキャラ系ライターの肩書でアメコミ映画に関するコラム等を『スクリーン』誌、『DVD&動画配信でーた』誌、劇場パンフレット等で担当。サンディエゴ・コミコンにも毎夏参加。現地から日本のニュース・サイトへのレポートも手掛ける。東京コミコンにてスタン・リーが登壇したスパイダーマンのステージのMCもつとめた。エマ・ストーンに「あなた日本のスパイダーマンね」と言われたことが自慢。現在発売中の「アメコミ・フロント・ライン」の執筆にも参加。Twitter
■配信情報
『ワンダヴィジョン』
2021年1月15日(金)日米同時配信
監督:マット・シャックマン
脚本:ジャック・シェイファー
出演:エリザベス・オルセン、ポール・ベタニー
原題:WandaVision
(c)2020 Marvel
『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』
2021年3月19日(金)日米同時配信
監督:カリ・スコグランド
脚本:マルコム・スペルマン
出演:アンソニー・マッキー、セバスチャン・スタン、ダニエル・ブリュール
原題:The Falcon and Winter Soldier
(c)2020 Marvel
『ロキ』
2021年5月日米同時配信
監督:ケイト・ヘロン
出演:トム・ヒドルストン
原題:Loki
(c)2020 Marvel
『ホワット・イフ…?(原題)』
2021年夏配信
監督:ブライアン・アンドリュース
脚本:アシュリー・ブラッドリー
出演:クリス・ヘムズワース、ジェレミー・レナー、トム・ヒドルストン、チャドウィック・ボーズマン、サミュエル・L・ジャクソン
原題:What If…?
(c)2020 Marvel