『先生を消す方程式。』田中圭がゾンビから復活 俳優デビューの高橋侃と秋谷郁甫にも注目!
復活したのは義経だけではなく方程式も。刀矢(高橋文哉)に向かってやり残した授業を始めた義経。新たに披露されたのは「犯罪を犯した人生×償い=結局、犯罪者」の方程式だ。義経は刀矢に「誰かを消しても、その消した罪は一生残るんだよ。その自分が犯した罪とどう向き合って生きていくかを考えるんだ」と話す。妹を殺してしまったことを「事故」として記憶から抹消してきた刀矢に、義経は「苦しむことから逃げるな」と訴えた。
「先生を消す」という発想は刀矢自身の生き方から来ている。それをまっすぐにするには過去と向き合わなくてはならず、それをしなければ、この先も都合の悪い人や事実を消しながら生きていくことになる。「賢く見せようとするな。それを諦めた時に本当に強く賢い男になれる」という言葉は、第4話の「賢いと思っている人×力=馬鹿」の方程式に対する答えになっていた。
コンプライアンスが厳しい現在、教育現場でここまで踏み込むのは、かなり勇気が必要だ。「消された」義経だからこそ言えることで、根底には生徒への愛がある。刀矢への授業は他の3人にも向けられている。「仲間は自分から逃げない先に見つかる」という言葉は、力や薙、弓に伝えたメッセージとも響き合う。人を利用するのでも、自分をなくすのでも、無様でもないのが本当の友情で、最後の仲直りは4人全員とするものだった。
義経の口癖である「嫌いじゃないです」が静に由来することも明らかになった。「どんなにひどいことをされても私は恨まない」と話した静の存在が、義経を支えていることは間違いない。ちょっと感動的な流れになったところで、朝日が乱入。朝日が連れてきたのは……。最後までまったく安心させてくれない『せんけす』である。
■石河コウヘイ
エンタメライター、「じっちゃんの名にかけて」。東京辺境で音楽やドラマについての文章を書いています。ブログ/Twitter
■放送情報
『先生を消す方程式。』
テレビ朝日系にて、毎週土曜23:00~23:30放送
出演:田中圭、山田裕貴、高橋文哉、久保田紗友、森田想、高橋侃、秋谷郁甫、奥山かずさ、榊原有那、川瀬莉子、田中亨、松本まりか
脚本:鈴木おさむ
音楽:HAL
監督:小松隆志ほか
ゼネラルプロデューサー:横地郁英(テレビ朝日)
プロデューサー:秋山貴人(テレビ朝日)、遠田孝一(MMJ)、小路美智子(MMJ)
制作:テレビ朝日/MMJ
(c)テレビ朝日
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