King & Prince 高橋海人の“味方宣言”も 『姉ちゃんの恋人』2組のカップル成就もさらなる不安が?

『姉ちゃんの恋人』にさらなる不安

 真人(林遣都)の過去を受け入れる桃子(有村架純)と、桃子の真っ直ぐな気持ちを受け入れる真人。これがよくある恋愛ドラマであれば、ようやく恋人になった2人の前にすぐさま新たな障壁が立ちはだかるものだが、『姉ちゃんの恋人』(カンテレ・フジテレビ系)ではそうはならない。12月8日に放送された第7話は、主人公カップルの“報告”によって登場人物たちの人間関係が一気につながっていく。それはすなわち、もう2組のカップルの成就にもつながり、このドラマの世界をひとつにしていくのである。

 真人が桃子と付き合いはじめたことを母親の貴子(和久井映見)に報告すると、涙を流して祝福される。また桃子は和輝(高橋海人)・優輝(日向亘)・朝輝(南出凌嘉)の弟たちに報告。真人のことを気に入っている弟たちは大喜びするが、桃子の口から真人の過去を知らされると真面目な顔で「姉ちゃんは幸せになれるの?」と問いかけ、何があっても桃子の味方をすることを宣言する。さらに菊雄(光石研)や職場の面々にも報告し、全員から祝福される桃子たち。そしてみゆき(奈緒)は、意を決して和輝との関係を桃子に報告することに。

 桃子と真人が“恋人”同士になったことで、第7話にしてようやくこのドラマのタイトルである「姉ちゃんの恋人」が成立したことになる。そうなれば必然的に、“姉ちゃんの”の部分を満たすように弟たち、とくに和輝の存在が高まるわけだ。真人の過去を知って桃子のことを心配しながらも全力で守ることを誓った和輝は、直接真人に会いに行き、「一点の曇りもなく応援」することを約束。そして「2人の関係にできることはない。あなた次第です」「大切な姉を傷つけることはしないでください」と力強く“姉ちゃん”への愛情を語るのだ。

 一方で桃子の方も“姉ちゃん”としての立ち位置が、みゆきとのやり取りの中で強く発揮されていく。みゆきから和輝と“お付き合いを前提とした仲良し”の関係になった経緯を聞かされ、「なんかちょっとイラっとする」と不満げながらも、しんみりとした表情で和輝の子供時代を回想していく、完全なる親目線のイマジネーション。みゆきと和輝のどちらも大切に思っている桃子だからこその、ちょっぴり複雑でも2人が幸せになることを願わずにはいられないその姿は、桃子と真人が付き合おうとしていることを知った時の菊雄の心情にも通じるものがある。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「国内ドラマシーン分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる