Sexy Zone 菊池風磨×SixTONES 高地優吾は真実と向き合えるか 『バベル九朔』物語の核心へ迫る
「現実世界で夢を諦めてしまった人は“バベル”に取り込まれる」
「“バベル”は、人間の無駄な時間(=夢を追う時間)をエネルギーにする」
“バベル”……欲望が叶う、偽りの世界。記憶さえすり替わり、欲しかったもの、なくしたものが手に入る。“くらまし”と呼ばれる化け物が、その人にとって大切な相手になりすまし、“バベル”の世界へ取り込もうと甘い言葉でそそのかす。
迷い込んだ人間は、理想のままのこの素晴らしき世界こそ現実と信じて疑わない。“バベル”に残るか、現実世界へと戻るかは、本人の意志次第だ。「ここにいる」と本人が望めば、そのまま“バベル”の餌食となる。次々と“バベル”に迷い込んでゆくテナントの人々に対し満大は、ときに辛い真実を突き付け、ときに優しく諭すことで、どうにか現実世界へと引き戻してきた。
公式サイトにある「夢を捨てる覚悟はあるか?」という文言。放送回ごとに異なる意味をもって、この胸に問いかけてくる。夢を抱き、追い求める時間は無駄なのだろうか。欲望が叶う、理想の世界を捨ててでも選んだ現実に、本当に希望はあるのだろうか。自分は懸命に生きているだろうか、もがいて足掻いて、前に進んでいるだろうかと。
エンディングで流れるSexy Zone「NOT FOUND」の歌詞もまた、夢追う者の心に刺さる。
第7話では、カラス女(青野楓)が探し求めている「扉」を見つけるべく、ともに3階テナントの歴史を振り返った満大。
「扉は“バベル”の中心部に繋がっている。“バベル”を消滅させるには、そこにあるタネを破壊しなければならない」
カラス女が“バベル”を消滅させようとしている理由は分からぬまま、時代を遡り、二人は3階最古のテナント「画廊 九朔」へ。そこに待ち構えていたのは、満大の高祖父である“大九朔”。カラス女は彼と深い因縁があるようだが、大九朔の言葉に心揺さぶられ、禁断の言葉を口にしてしまう。かくして、カラス女までも“バベル”に取り込まれてしまった。