Sexy Zone 菊池風磨×SixTONES 高地優吾は真実と向き合えるか 『バベル九朔』物語の核心へ迫る
第8話冒頭では、これまでの出来事を満大が振り返る。菊池は、声色や、目を伏せる表情、手を止める仕草で、満大の複雑な心境を演じている。
テナントの人々が、人知れず心に抱えていたもの、求めていた理想の世界、現実とのギャップ。みな一度は“バベル”に取り込まれたものの、己の欲望を通して過去と向き合い、現実世界で生きる道を選んだ。満大が心を痛めるのは、唯一、引き戻すことができなかった相棒・健の存在。健をバベルに取り込まれまいと、必死につかんだはずの手がほどけた。あの瞬間の感触を忘れることができず、満大の手に出来た傷も未だ、癒えずにいた。
そのころ“バベル”内部では、健がカラス女と遭遇する。ひとり彷徨っていたという健は、カラス女と出会い、自身が“バベル”に取り込まれた理由を知る。図らずも行動をともにする二人だが、見えない壁に閉ざされた“バベル”内部から脱出する手立ては見つからないまま、複数の“くらまし”に四方を囲まれてしまう。襲いかかる“くらまし”から身を守ろうとした健に、思いもよらない事態が。果たしてそれは、脱出のカギとなり得るのか。物語は、重要な局面を迎える。
謎はまだまだ残されている。失踪したはずの父(上地雄輔)が“バベル”にいる理由、消えた少女(川上凛子)の行方、カラス女の目的、そもそもなぜ“バベル”は作られ、今なお存在するのか。そして、健は現実世界に戻ってくることができるのだろうか。いよいよ、満大自身も夢と向き合う時がやってくる。クライマックスはここからだ。
※高地優吾の「高」ははしごだかが正式表記。
■新亜希子
アラサー&未経験でライターに転身した元医療従事者。音楽・映画メディアを中心に、インタビュー記事・コラムを執筆。Twitter
■放送情報
『バベル九朔』
日本テレビにて、毎週月曜深夜24:59~放送
※Huluでも配信
出演:菊池風磨(Sexy Zone)、高地優吾、池田鉄洋、佐津川愛美、前原滉、アキラ100%、村松利史、上地雄輔ほか
原作:万城目学(角川文庫/KADOKAWA刊)
脚本:田中眞一 吹原幸太
監督:筧昌也、田中健一
音楽:野崎美波
チーフプロデューサー:福士睦
制作プロダクション:ダブ
(c)NTV・J Storm
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