上白石萌音もファームに加入? 波乱続きの『スーツ2』、中島裕翔が抱える葛藤が終盤のカギに

上白石萌音もファームに加入? 波乱続きの『スーツ2』、中島裕翔が抱える葛藤が終盤のカギに

 上杉(吉田鋼太郎)をファームから追い出すことに成功した甲斐(織田裕二)と幸村(鈴木保奈美)。しかし上杉がいなくなったことが知れ渡り、顧問契約の解除を申し出るクライアントが徐々に現れるようになってしまう。ファームにとって“本当の戦い”の幕が開けた9月21日放送の『SUITS/スーツ2』第11話(フジテレビ系)は、ファームの“ジョーカー”である大輔(中島裕翔)の過去や、無資格弁護士としての葛藤などの内面を徹底的に洗い出す、極めて重要なエピソードとなった。

 幼なじみの怜(吉谷彩子)との一件で、真琴(新木優子)と険悪なムードとなった大輔は、ある緊急の用件で甲斐から呼び出される。ファームの最重要クライアントとである佐竹コンサルティングの社長の息子・信吾(伊藤健太郎)が、友人とのパーティの帰りにひき逃げ事故を起こしてしまったというのだ。被害者の容態が安定していると知り、信吾を警察に出頭させることにした甲斐と大輔は、さらなる根回しのために検察庁を訪れ、検事の藤嶋春香(上白石萌音)と再会。すると藤嶋から、事故の被害者が亡くなったことを知らされるのである。

 ひき逃げ事故を起こしたという信吾の告白を聞き、すぐさま大輔の頭の中をよぎる過去の記憶。それは15年前に両親が交通事故で命を落とし、示談交渉にやってきた弁護士の無礼な姿である。先週のエピソードで、育ての親であった祖母の死にショックを受けていた大輔だけに、このタイミングで加害者側の代理人となることの葛藤は計り知れないものがある。それでも自身の“弁護士倫理”に則り、被害者遺族の感情を尊重しながら示談交渉を成立させる大輔。ところが信吾がドラッグを摂取して運転していたことを知り、クライアントを守るという弁護士として最も守らなくてはならない部分と、自身の信念とのぶつかり合いが生じてしまうわけだ。そうした中で信吾に投げかける「精一杯真面目に生きてくれ」という言葉は、まるで大輔が自分自身に語りかけているようにも思えてならない。

 一方で大輔の葛藤は、また異なる部分でもあらわになる。怜に「もう会えない」と別れを告げたことで、真琴から付き合えない理由を教えてほしいと詰問される。第2話(もうずいぶん前に放送されたものだが)のクライマックスで、ようやく真琴と付き合うことになった大輔は、自分が無資格であることを彼女に話そうと考え甲斐に相談するが、遠回しな言葉でそれを制されており、その“揺らぎ”がここにきて再燃したというわけだ。部屋を飛び出した真琴を呼び止め、隠し事があることを認めながらも、「人生がかかってる」と言えずにいる大輔。この揺らぎもまた、終盤の見逃せない部分となるのであろう。

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