小野花梨、福田組初参加でもたらしたインパクト 『親バカ青春白書』で“台風の目”に

小野花梨、福田組初参加でインパクト

 『親バカ青春白書』の演出は『勇者ヨシヒコシリーズ』(テレビ東京系)や映画『銀魂』、『今日から俺は!!』(日本テレビ系)を手がけた福田雄一(第6話のみムロツヨシ)。小野の「福田組」への参加は今作が初となる(※厳密には、福田が原案・脚本を担当した『帰ってくるのか!? 33分探偵』(フジテレビ系)に出演しているが、福田の演出回に限れば初)。

 次々とコメディ作品をヒットさせる「福田組」は、たとえるならコメディ俳優/コメディエンヌ養成道場。テストなしの本番など役者同士のケミストリーを重視する福田の手法によって、多くの俳優がそのポテンシャルを開花させてきた。小野も水を得た魚のように生き生きとした姿を見せている。元不良のサバサバキャラとして、第4話で元カレの藤本(一ノ瀬ワタル)に強烈な飛び蹴りを食らわしたほか、第6話では酔ってガタローにキスし、ドラマ終盤の台風の目となった。

 小野以外にも『親バカ青春白書』の同期では、中川大志が初、今田美桜は映画『ヲタクに恋は難しい』(2020年)に続く2度目の参加とフレッシュな顔ぶれが揃った。初参加の現場について、中川は「緊張するけど、楽しいです」(参考:中川大志、『親バカ青春白書』撮影に怖さも? 「この現場でしか見られない」ムロツヨシの姿とは)、今田も「6人のかけ合いが本当に楽しい」(参考:今田美桜、『親バカ青春白書』の裏側を語る 「チームワークも抜群だと思います」)と語るなどコンビネーションは抜群。ムロや戸塚純貴たち常連組と遜色なくわたり合った。

 事務所の先輩である伊藤沙莉のように若き演技派の道を歩む小野。初の福田組参加で十分すぎるインパクトを残した。作品ごとに全く違う顔を見せる小野が、福田組の常連になる日も近いかもしれない。

■石河コウヘイ
エンタメライター、「じっちゃんの名にかけて」。東京辺境で音楽やドラマについての文章を書いています。ブログTwitter

■作品情報
『親バカ青春白書』
出演:ムロツヨシ、永野芽郁、中川大志、今田美桜、戸塚純貴、小野花梨、谷口翔太、野間口徹、新垣結衣ほか
脚本統括・演出:福田雄一
脚本:穴吹一朗ほか
チーフプロデューサー:池田健司
プロデューサー:高明希、鈴木大造(クレデウス)
協力プロデューサー:白石香織(AX-ON)
制作協力:AX-ON
製作著作:日本テレビ
(c)日本テレビ
公式サイト:https://www.ntv.co.jp/oyabaka/
公式Twitter:@oyabaka_ntv

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