“結婚”の難しさを語り続ける『妖怪シェアハウス』 小芝風花は最後にどの幸せを選ぶのか?

結婚の難しさを語る『妖怪シェアハウス』

 その黄泉醜女の活躍もあって明らかになったのは、原島の妻は本当は原島とうまくやっていきたかったが、彼の仕事が忙しすぎて共有する時間が足りなすぎたこと。これ以上傷つくのを恐れて違う男性との再婚を目指したが、一方の原島は澪と仲良さげでその姿を見ていられなくて祟っていたのだという。妖怪たちの包容力によって生き霊の怨念は浄化されていった。

 平穏が戻った妖怪シェアハウスだが、相変わらず澪の頭に見えるツノが伸び続けている……。そんなところに水岡の父である荒波八幡神社の宮司・水岡衛が修行から帰ってきて、開口一番「澪さんは“妖怪化”が進んでいる。妖怪化を止めるには結婚して人間の男とつながるしかない」と言い放つ。そんなおりに水岡からは求婚され、原島からも「一緒に住まないか」と、続々舞い込む縁談の嵐。イザナギとイザナミという古の時代から夫婦というものはうまくいかないという歴史を繰り返し、例えばお岩さんは夫に殺される悲劇を経験してもいる。そんな物語を伝えてきた『妖怪シェアハウス』が、次回の最終話で「結婚」にどう決着をつけるのか。このドラマを通して描かれてきた澪の“成長”は最後に結婚を選ぶのか、妖怪化を選ぶのか、それとも新たな生き方を示してくれるのか……。いよいよラスト1話となった最終話からも目が離せない。

■原航平
ライター/編集者。1995年生まれ。「リアルサウンド」「クイック・ジャパン」などで、映画やドラマ、YouTubeの記事を執筆。Twitterブログ

■放送情報
『妖怪シェアハウス』
テレビ朝日系にて、毎週土曜23:15~24:05放送
出演:小芝風花、松本まりか、毎熊克哉、池谷のぶえ、内藤理沙、大東駿介、味方良介、柾木玲弥、宮本茉由、大倉孝二
脚本:西荻弓絵、ブラジリィー・アン・山田、綿種アヤ
演出:豊島圭介、山本大輔
エグゼクティブプロデューサー:内山聖子(テレビ朝日)
プロデューサー:飯田サヤカ(テレビ朝日)、宮内貴子(角川大映スタジオ)
制作:テレビ朝日
制作協力:角川大映スタジオ
(c)テレビ朝日
公式Twitter:https://twitter.com/youkaihouse5
公式Instagram:https://www.instagram.com/youkaihouse5/

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