横浜流星がミステリアスさ全開で持ち味発揮 『私たちはどうかしている』で放つ“危険な香り”

横浜流星、『わたどう』で放つ“危険な香り”

 長いまつげに麗しい切れ長の瞳。横浜流星が和服姿を披露し、その堂々とした佇まいで新たな魅力を見せてくれた。

 『私たちはどうかしている』(日本テレビ系)は、幼なじみの椿(横浜流星)と七桜(浜辺美波)が、老舗和菓子屋「光月庵」を舞台に15年の時を経て繰り広げるラブミステリーだ。浜辺美波と横浜流星がW主演を務めることに加え、安藤なつみの原作は累計発行部数200万部を超える同名人気コミック。さらに主題歌を、2020年から活動再開した東京事変が担当することで、話題性にも事欠かず、日本の伝統と美しさを詰め込んだ和菓子の世界で奮闘する横浜と浜辺の姿から目が離せない。

 危険な男ほど女性を狂わせる存在はない。惹かれてはいけないと思いながらも、その引力には抗えないものだ。そして横浜は、そんなミステリアスな姿が実によく似合う。

 過去には『初めて恋をした日に読む話』(TBS系)でのピンク色の髪をした由利匡平役や『4分間のマリーゴールド』(TBS系)での家族思いの末っ子役などで、母性本能をくすぐるような姿を見せた。しかし、横浜の魅力はそれだけにとどまらない。

 一筋縄ではいかないような姿を見せつけてくれたのが、『あなたの番です -反撃編-』(日本テレビ系)でのどーやんこと二階堂忍役だ。殺人犯の黒島沙和(西野七瀬)に翻弄されつつも手塚翔太(田中圭)と共に事件解決に奔走する。最終話での、黒島か手塚、どちらの味方か分からない立ち位置の演技にはハラハラさせられた視聴者も多かっただろう。

 そして、彼の芝居の幅広さを見せつけてくれたのが、『シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。』(読売テレビ・日本テレビ系)。清野菜名とのW主演で森島直輝役を演じ、復讐心に駆られ感情を爆発させる姿とクールにミスパンダを操る姿の二面性を怪演した。『シロクロ』での体当たりの演技で、横浜は芝居の新たな扉を開いたように感じる。

 こうした経緯から、愛とサスペンスの入り混じる『わたしたちはどうかしている』での“光月庵を立て直すためには手段を選ばない椿という男”は、まさにうってつけの役なのではないだろうか。

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