『海の上のピアニスト』イタリア完全版の本編映像公開 重要なシーンに繋がる子守唄の様子が

『海の上のピアニスト』イタリア完全版映像

 8月21日から4Kデジタル修復版、9月4日からイタリア完全版が公開される映画『海の上のピアニスト』。このたび、イタリア完全版の本編映像が公開された。

 本作は、『ニュー・シネマ・パラダイス』のジュゼッペ・トルナトーレ監督と映画音楽の巨匠エンニオ・モリコーネがタッグを組んだ人間ドラマ。「4Kデジタル修復版」では、トルナトーレ監督本人の監修のもと、映画『ライフ・イズ・ビューティフル』なども手がけてきたカラースーパーバイザーのパスクアーレ・クズポリとともに、イタリアのルーチェ・チネチッタ・ラボにおいて完全修復作業が行われた。一方、「イタリア完全版」(HDリマスター)では、インターナショナル版としてカットされた40分以上のシーンが復活。タイトルやクレジットロールもイタリア語で演出されている。

映画『海の上のピアニスト』本編映像

 公開された本編映像は、イタリア完全版に収録された日本未公開の本編映像。イタリア完全版では、主人公1900の幼少期のパートが長く、伝説のピアニストとして成長していく1900の音楽的なバックボーンが丁重に描かれているが、映像はそのシーンの一つで、本作屈指のピアノシーンにも繋がる重要な場面が描かれている。映像では、泣き止まない赤子の1900を抱くダニーが子守唄を歌い始めるところから始まり、ゴスペル風に「Thanks Danny」を歌って1900をあやそうとするダニーの歌声に乗せられ周りの機関士たちまでもが加わり一緒に歌い始める。

■公開情報
『海の上のピアニスト』4Kデジタル修復版&イタリア完全版
8月21日(金)より、YEBISU GARDEN CINEMA、角川シネマ有楽町、アップリンク吉祥寺ほか全国順次公開
8月21日(金)〜4Kデジタル修復版上映、9月4日(金)〜イタリア完全版上映
※9月4日(金)以降は4Kデジタル修復版とイタリア完全版の両作品を併映する可能性あり
監督・脚本:ジュゼッペ・トルナトーレ
音楽:エンニオ・モリコーネ
原作:アレッサンドロ・バリッコ『海の上のピアニスト』白水社刊
出演:ティム・ロス、プルイット・テイラー・ヴィンス、メラニー・ティエリー、ビル・ナン、ピーター・ヴォーン、クラレンス・ウィリアムズ三世
配給:シンカ
1998年/アメリカ=イタリア合作/英語/カラー/シネマスコープ/5.1ch/4Kデジタル修復版:121分・イタリア完全版:170分/英題:The Legend of 1900/日本語字幕:柏野文映/字幕監修:中川慧輔
(c)1998 MEDUSA サントラ盤:ソニー・ミュージックレーベルズ 
公式サイト:synca.jp/uminoue/

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