『海の上のピアニスト』予告編公開 ピアノの弦でタバコに火をつけるシーンも
4Kデジタル修復版とイタリア完全版の2バージョンでリバイバル公開される映画『海の上のピアニスト』の予告編が公開された。
本作は、『ニュー・シネマ・パラダイス』のジュゼッペ・トルナトーレ監督と映画音楽の巨匠エンニオ・モリコーネがタッグを組んだ人間ドラマ。「4Kデジタル修復版」では、トルナトーレ監督本人の監修のもと、映画『ライフ・イズ・ビューティフル』なども手がけてきたカラースーパーバイザーのパスクアーレ・クズポリとともに、イタリアのルーチェ・チネチッタ・ラボにおいて完全修復作業が行われた。
一方、「イタリア完全版」(HDリマスター)では、インターナショナル版としてカットされた40分以上のシーンが復活。タイトルやクレジットロールもイタリア語で演出されている。
公開された予告編では、海の上で生まれ船の中で育ったナインティーン・ハンドレッドが多くの人々を感動させ“至宝”とまで言われるピアニストに成長し、そのまま一度も船を下りずに生涯を過ごすさまが、ピアノの音色と、エンニオ・モリコーネによるメロディーと共に描かれる。
ナインティーン・ハンドレッドの奏でるピアノの旋律に、船上にいるセレブから貧しい移民まですべての人が心奪われ、演奏で熱を帯びたピアノの弦でタバコに火が付くなど、圧巻の演奏シーンが切り取られている。その一方で「僕は存在しない人間だ」と自らのアイデンティティーに思い悩み苦しむナインティーン・ハンドレッド、そんな時にある美しい少女との出会いが、彼の人生を大きく動かしていく。
■公開情報
『海の上のピアニスト』4Kデジタル修復版&イタリア完全版
8月21日(金)より、YEBISU GARDEN CINEMA、角川シネマ有楽町、アップリンク吉祥寺ほか全国順次公開
8月21日(金)〜4Kデジタル修復版上映、9月4日(金)〜イタリア完全版上映
※9月4日(金)以降は4Kデジタル修復版とイタリア完全版の両作品を併映する可能性あり
監督・脚本:ジュゼッペ・トルナトーレ
音楽:エンニオ・モリコーネ
原作:アレッサンドロ・バリッコ『海の上のピアニスト』白水社刊
出演:ティム・ロス、プルイット・テイラー・ヴィンス、メラニー・ティエリー、ビル・ナン、ピーター・ヴォーン、クラレンス・ウィリアムズ三世
配給:シンカ
1998年/アメリカ=イタリア合作/英語/カラー/シネマスコープ/5.1ch/4Kデジタル修復版:121分・イタリア完全版:170分/英題:The Legend of 1900/日本語字幕:柏野文映/字幕監修:中川慧輔
(c)1998 MEDUSA サントラ盤:ソニー・ミュージックレーベルズ
公式サイト:synca.jp/uminoue/