『炎炎ノ消防隊』第2期も絶好調! バトルシーン×緻密な世界設定の魅力

 7月3日に放送を開始したTVアニメ『炎炎ノ消防隊 弐ノ章』。全世界でシリーズ累計1960万部を突破した『ソウルイーター』の作者・大久保篤が描くダークファンタジー『炎炎ノ消防隊』(講談社『週刊少年マガジン』にて連載中)を原作に、大ヒットアニメ『ジョジョの奇妙な冒険』や『はたらく細胞』の制作を担当したdavid productionが手掛ける本作は第2期に突入し、ますます盛り上がりを見せている。

 物語の舞台は、皇王が統治する東京皇国。約250年前に多くの大陸が焼失した“炎の大災害”で残った東京皇国には各国から人々が集まり、災害と同時に発生した人体発火現象に怯えながら暮らしている。人体発火現象とは、それまで普通に暮らしていた人の身体が突如燃え出し、自我を失くして暴れ回る炎の怪物“焔(ほむら)ビト”に変わってしまうこと。本作は人体発火現象の脅威から人々を守り、焔ビトの鎮魂を行う特殊消防隊員の奮闘を描いている。

 主人公は、母と弟を失くした火事をきっかけに消防隊員を志ざし、桜備大隊長(中井和哉)率いる新設の第8消防隊に配属された森羅日下部(梶原岳人)。消防士を主人公とした作品が意外にも珍しいことに加え、物語をさらに面白くしているのが、彼の“特殊能力”である。焔ビトは別名・第一世代能力者と呼ばれるが、森羅は自由自在に炎を操ることが可能な第二世代能力者に続く第三世代能力者。

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 彼らは自分自身の身体から炎を発生させ、攻撃手段に使用することができる。バトルシーンでは炎のエフェクトが飛び交うのだが、鮮やかな赤色の炎は画面映えするだけではなく、黒と青を基調とした防火服とのコントラストが美しい。2期からはより作画に力が入っており、特に主題歌「SPARK-AGAIN」(Aimer)をバックに展開される映画さながらのOPは話題になっていた。

 また、特殊能力者の必殺技も本作の魅力であり、足裏から炎を噴射し、空中から攻撃力の高いキックで応戦する森羅の“ラピッドマンキック”、同じく森羅が第5話で披露した悪魔の形を模した新技“コルナ”、彼と同期であるアーサー・ボイル(小林裕介)が刀身のない剣の柄からプラズマを発し、炎の武器として戦う“エクスカリバー”が繰り出されるシーンはその度に視聴者を興奮させている。

 本作は息を呑むような激しいバトルの多さや、幼い頃の火事をきっかけに感情のコントロールが苦手になり、恐怖や緊張でぎこちない笑顔を浮かべてしまうことから“悪魔”と呼ばれた森羅の壮絶な過去など、シリアスに感じる場面も多いが、キャラクター同士のやりとりがコミカルに描かれる“抜き”の部分も特徴的だ。

 森羅を支える第8消防隊のメンバーは特に個性的で、冷静沈着で真面目だがいつも奇抜な帽子を被っている火縄中隊長(鈴村健一)や、筋肉質で心は乙女な一等消防官・茉希尾瀬(上條沙恵子)、焔ビトの魂を鎮め、本作でヒロイン的役割を果たすシスター・アイリス(M・A・O)など、一人ひとりのキャラクター性を活かしながら、原作にある大部分の台詞を変えずに再現する蓜島岳斗(第1期)、南川達馬(第2期)の脚本も見事である。

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