仲里依紗、『美食探偵』でYouTubeとは真逆のキャラを快演 悲しき事件の裏側が明らかに

『美食探偵』仲里依紗が快演を披露

 明智の学生時代の同級生だった和宏(落合モトキ)がその妻・みどり/れいぞう子(仲里依紗)に殺されてしまった第4話の事件。シェフや第2話の茜/林檎(志田未来)と違って、マリアファミリーにもなれず自らも命を絶ってしまったれいぞう子には、夫とその母親との息の詰まる確執があった。今回の裏メニューでは、料理をめぐる和宏の母(どんぐり)との激しい戦いの末に結局敗北してしまう、れいぞう子の悲しい末路が描かれていく。

 和宏の母が得意とするたっぷりの醤油と砂糖で味付けされた煮物を前にしてなすすべがなく、抵抗しようとして自分なりにアレンジしようとするも、母親の味に近づいていってしまうれいぞう子の悲劇。彼女は得意だったはずの料理で夫に求められず、かといってマリアファミリーにも入ることができない。その“誰にも求められない”女性を、仲里依紗が快演。自身のYouTubeチャンネルではとびきり自由な姿を垣間見ることができるので、本来は今回のキャラクターとはある種正反対の性格なのかもしれないが、嫁姑問題の行き着く先は夫を持つ世の女性が共感できるシーンが多分に含まれていただろう。夫婦にとっての料理や食事の大事さは、第1話のマリアの事件から一貫して『美食探偵』では描かれている。

 来週は特別編の第3弾を放送。第5話と第6話の裏メニューが描かれる予定だ。明智曰く、これまでとは少し違う趣向の「喜劇」の物語になるとのことなので楽しみに待ちたい。

■原航平
ライター/編集者。1995年生まれ。「リアルサウンド」「クイック・ジャパン」などで、映画やドラマ、YouTubeの記事を執筆。Twitterブログ

■放送情報
『美食探偵 明智五郎』特別編
日本テレビ系にて、5月31日(日)、6月7日(日)22:30〜23:25放送
出演:中村倫也、小芝風花、佐藤寛太、富田望生、北村有起哉、小池栄子、武田真治、仲里依紗、志田未来、財前直見、モロ師岡、宮崎哲弥(写真)
原作:『美食探偵 明智五郎』東村アキコ(集英社『ココハナ』連載)
脚本:田辺茂範
チーフプロデューサー:西憲彦
プロデューサー:荻野哲弘、本多繁勝(AX-ON)、西紀州(AX-ON)
協力プロデューサー:吉川恵美子
演出:菅原伸太郎、水野格ほか
制作協力:AX-ON
製作著作:日本テレビ
(c)日本テレビ
公式サイト:https://www.ntv.co.jp/bishoku/
公式Twitter:@bishoku_ntv

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