堀内敬子、望月歩、松尾諭、相島一之 『エール』個性豊かな川俣銀行の面々に注目

『エール』個性豊かな川俣銀行の人々

 『エール』(NHK総合)第3週で、伯父・茂兵衛が経営する銀行に勤めることになった裕一。そんな裕一の前に現れたのは、底抜けに明るい川俣銀行の人々だった。彼らとの出会いは、裕一にさまざまな影響を与えるとされている。音楽への強い思いを胸に抱いたまま銀行に勤める裕一を支える個性豊かな川俣銀行の人々に注目していきたい。

落合吾郎(相島一之)

 落合吾郎は裕一が勤めることになる川俣銀行の支店長だ。行員たちをまとめるリーダー的存在で、面倒見のいいキャラクターだ。

 相島は、人のいいキャラクターからクセの強いキャラクターまで幅広く演じ分け、名脇役として名を馳せている。相島といえば、1998年から放送されたドラマ『ショムニ』シリーズ(フジテレビ系)で、ショムニの面々に冷たくあたる海外事業部の社員・三田村が印象深い。また連続テレビ小説への出演は、『春よ、来い』『純情きらり』『花子とアン』に続いて4回目で、窪田とは『花子とアン』でも共演している。

 相島は「福島ことばも温かく、しゃべっていて心地いいなあ」とコメントしており(以下、発言引用:『連続テレビ小説 エール Part1』NHK出版)、相島自身が醸し出す朗らかさが、落合のキャラクターに通じているように感じる。裕一を陰ながら心配し、応援する落合は、裕一が音楽の道へ進むときのキーパーソンになるはずだ。

鈴木廉平(松尾諭)

 鈴木廉平は川俣銀行の行員。女好きなキャラクターで、女性に奥手な裕一をダンスホールに連れていく。

 裕一は第1週で、後に妻となる音(二階堂ふみ/清水香帆)と出会ったが、それ以降、母・まさ以外の女性キャラクターとの絡みはない。鈴木はそんな裕一をダンスホールに誘い、裕一の恋のきっかけを作るのだ。

 そんな鈴木を演じる松尾に見覚えのある視聴者も多いのではないだろうか。それもそのはず、松尾は『ひよっこ』と『わろてんか』、2本のNHK連続テレビ小説に出演している。『ひよっこ』では、主人公・みね子(有村架純)たちが通学に使う北茨城交通のバスの車掌を演じ、『わろてんか』では広瀬アリス演じる秦野リリコとコンビを組み、アコーディオンを奏でる漫才師を演じた。さりげなくも目を引く松尾の存在感は、視聴者の心を楽しませた。

 今回も女性好きなキャラクターが視聴者の笑いを生むに違いない。女性に奥手な裕一にどのようなアプローチをするのか楽しみだ。

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