イタリア映画『わたしはダフネ』6月公開 主演女優はフェデリコ・ボンディ監督がSNSで見出す
イタリア映画『Dafne(原題)』が、『わたしはダフネ』の邦題で6月6日より岩波ホールほかにて公開されることが決定した。
本作は、長編デビュー作『Mar Nero(原題)』が第61回ロカルノ国際映画祭のコンペティション部門に選出され、最優秀女優賞をはじめとした3部門を受賞し注目されたフェデリコ・ボンディ監督の最新作。最愛の母を亡くしたダウン症の娘と父親が、悲しみを乗り越えて、互いを理解し合うかけがえのない旅へと歩みだす姿を描き、2019年に行われた第69回ベルリン国際映画祭パノラマ部門で国際批評家連盟賞を受賞。また、イタリアの批評家が選ぶ国内主要映画賞の第73回ナストロ・ダルジェント賞では特別賞を受賞し、さらには、カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭2019のアナザービュー部門にも正式出品された。
主演を務めるのは、自身もダウン症であり普段はスーパーマーケットで働きながらも自伝本を2冊上梓するなど活発的に創作活動をしていた、カロリーナ・ラスパンティ。監督自らFacebook上で見出し、演技未経験ながらも主役に抜擢された。共演には、『サスペリア』で主人公の友人サラ役を演じ、昨今は脚本家・監督としても活躍するステファニア・カッシーニが母親役として名を連ねている。
エグゼクティブ・プロデューサーは、アリーチェ・ロルヴァケル監督の『幸福なラザロ』やマッテオ・ガローネ監督の『ドッグマン』など、昨今の良質なイタリア映画に数多く参加してきたアレッシオ・ラザレスキーが務めた。
公開されたポスタービジュアルは、ダフネと父ルイジが窓際で寄り添い、外を見つめている2ショットに、「あなたとなら、信じられる。世界は優しさに満ちている、と。」とコピーが添えられている。
また予告編では、明るく溌剌としたダフネがまわりの人々に愛されていることが見て取れるシーンや、母親の喪失に悲しみ戸惑うダフネと父親の姿が映し出されている。後半では、ダフネのハミングが印象的な主題歌も切り取られている。
■公開情報
『わたしはダフネ』
6月6日(土)より、岩波ホールほか全国順次公開
監督・脚本:フェデリコ・ボンディ
原案:フェデリコ・ボンディ、シモーナ・バルダンジ
エグゼクティブ・プロデューサー:アレッシオ・ラザレスキー
プロデューサー:マルタ・ドンゼリ、グレゴリオ・パオネッサ
出演:カロリーナ・ラスパンティ、アントニオ・ピオヴァネッリ、ステファニア・カッシーニ、アンジェラ・マグニ、ガブリエレ・スピネッリ、フランチェスカ・ラビ
配給:ザジフィルムズ
後援:公益財団法人日本ダウン症協会
2019年/イタリア/イタリア語/94分/カラー/シネマスコープ/原題:Dafne/字幕翻訳:関口英子
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公式サイト:www.zaziefilms.com/dafne/