久保田紗友×萩原利久×神尾楓珠が語る、ドラマ『鈍色の箱の中で』での関係性とそれぞれの恋愛観

久保田紗友×萩原利久×神尾楓珠が語り合う

 ドラマ『鈍色の箱の中で』(テレビ朝日系)が2月8日深夜3時からスタートする。

 本作は、分譲マンション(鈍色の箱)を舞台に、幼なじみの高校生たちの初恋を描く切なくも危険な偏愛ラブストーリー。マンションに住む桜井美羽(久保田紗友)、辻内基秋(萩原利久)、真田利津(神尾楓珠)、高鳥あおい(岡本夏美)、庄司悟(望月歩)は、幼少期からいつも一緒に遊んでいた幼なじみだ。5人は同じ高校に通っていて接点は多いものの、その関係性は時を経て変化していき、今ではそれぞれが微妙な距離を感じながら暮らしている。

 基秋に一途な思いを抱きながらも、あと一歩が踏み出せずにいる美羽。そんな美羽の想いに気づかず、あくまで幼なじみとして接する基秋。表面上は良き友人を演じながらも、美羽への劣等感や嫉妬心からいら立ちを募らせているあおい。その気持ちを受け止め、あおいと付き合っている悟。そして、そんな4人の関係を「馴れ合い」だと批判し、一人距離を置いている利津。5人の思いが交錯する中、美羽が、学校一のモテ男・バスケ部の先輩(宇佐卓真)から告白を受けることで物語は動き出す。

 今回、幼なじみの高校生という関係性を築いた久保田紗友、萩原利久、神尾楓珠を招き、鼎談を開催。それぞれの恋愛観から役者としての心構えまで幅広く話を聞いた。

3人それぞれの片思いについての印象

――自分の役柄について、どう捉えていますか?

久保田紗友(以下、久保田):美羽は好きなことに対して一生懸命で、そのためならなんでもできる愛情深い子。愛情の中で育てられたからこそ、自分のことが好きだからこそ、周りのことも愛せるんだなと思いました。

萩原利久(以下、萩原):基秋は難しかったですね。掴めないというか、実際、これだ! という共通点がなかったので、基秋という人物を自分とは別の場所に作って、それを演じるような感覚に近かった……と今日の今日まで思っていたんですけど、さっき(神尾)楓珠から「基秋の鈍さとお前の鈍さは似てる」と言われて。もしかしたら、とんでもない共通点があったのかもしれません(笑)。

神尾楓珠(以下、神尾):基秋役に違和感なかったもん。「難しい」とか「シンクロしない」とか言ってたけど、「いや、まんまじゃない?」って(笑)。

萩原:自分では、なかなか鈍いところが共通点だって思わないよ(笑)。でも自分の気づかないところで、このままで基秋だったのかもしれないと思ったら、急にドキドキしてきました。

神尾:僕は利津に、原作を読んだ時にシンパシーを感じました。周りとちょっと距離を置いていたり、愛されたい願望があるけど、それがうまく伝えられないところも似てるなと思ったので、すんなり役に入れましたね。

――登場人物で、好きなタイプは?

久保田:タイプというか、一番近づきやすいのは悟ですかね。

萩原:タイプではないけど、2人(美羽とあおい)とも一途なところがいいですよね。強いて言うなら、あおいちゃんはケンカしちゃいそうでちょっと怖い。ケンカが苦手で、言い争うと負けちゃうので(笑)。

神尾:美羽だったら純粋な恋愛ができそうだし、あおいだったら友達みたいな感覚で楽しめそう。どっちもアリですね(笑)。女性目線だと、基秋と悟はナシだから……利津です!

――物語では登場人物が恋に落ちる瞬間が描かれますが、ご自身がドキッとする瞬間は?

久保田:何かに打ち込んでいる姿が好きですね。スポーツでもお仕事でも何でもいいんですけど、真剣に頑張っている姿はかっこいいと思います。

萩原:ちょっとドキッとするのは、急に下の名前を呼ばれた時。それまで普通に話していたのに、ふとしたタイミングで呼び方が変わったりすると「おっ!」って。無反応を装いますけど(笑)。

久保田:それ、わかるかも。

神尾:僕は集合写真とか、記念写真の時に笑顔の人。

久保田:だいたい、みんな笑顔じゃない?(笑)。

神尾:ううん、作り笑顔じゃないやつ。自然な笑顔が出せる人ってすごいなと思います。

萩原:じゃあ、写真の中に5、6人、その顔をしてる人がいたらどうすんの?

神尾:いやいや(笑)。ドキッとするっていうか、そういう人っていいなぁと思うわけ!

――なるほど(笑)。登場人物たちはそれぞれ片思いをしていますが、“片思い”についてはどう思いますか?

久保田:私は一番楽しめる時なんじゃないかと思います。

神尾:僕は煩わしくて無理。

萩原:僕も無理だな~。

久保田:相手がこっちを向いていないから、些細なことでキュンとできるんですよ?

神尾:(首をかしげつつ)男女の違いかなぁ(笑)。僕は駆け引きができなくて、好きになったらすぐ言っちゃう。そこで付き合う、付き合わないではなくて、こっちが好きだっていうことをわかった上で過ごして、どうするかを決めてほしい。早くシロクロ付けたいので、恋愛対象として見ていることを先に知らせておきたいです。

萩原:わかる。僕も、鈍いから駆け引きできないし(笑)。

神尾:(笑)。でも、自分は片思い苦手なくせに、片思いしている人を見ると素敵だなって思います。

久保田:そうなんだぁ……私は逆だな。

萩原:逆っ!?

久保田:片思いしている人を見ると、早く伝えたらいいのになって思っちゃいます。

――では、実らない恋だと知ったら、すぐに身を引きますか?

神尾:ハッキリ言われたら諦めます。

萩原:片思いの期間が長くても仕方ないので、早めに結論は出したいですね。

久保田:私も恋愛に限らずですがすぐに言っちゃうタイプだから、ダメでも片思いを楽しむと思います(笑)。

神尾:何年も片思いできるってこと?

久保田:うん、できる。

神尾:やっぱり、わからないなぁ(笑)。

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