横浜流星、『シロクロ』で“闇堕ち”か ニヤリと笑う怪演で後半戦を盛り上げる
それに反して直輝は、世の中をシロクロつけていくうちに自身はどっぷり“黒”へ。レンに催眠をかけて騙し、あずさのことも欺きながら付き合い、神代(要潤)と手を組んで警察の闇まで暴いた。直輝は、グレーを黒にしていく作業の中で黒くなっていく自分を、自身でもしっかり認識している。父の死の真相を暴くという“白”の立場で動いていた直輝だったが、黒を取り続けることで徐々に闇に向かって堕ちていく。ニヤリと笑う横浜流星の怪演が、後半戦を盛り上げる合図のように鋭く光った。
物事は碁盤に並ぶ碁石のように白と黒では分けられない。しかし、本作はどんな事件も気持ちよく白と黒に選り分けていく。だが、今回はついに佐島の口からグレーの重要性が飛び出した。さらにレンの覚醒により生まれたミスパンダからは、“リコ”を自称する新たな人格が目覚める。物語はより複雑化し、レンとリコが“グレー”に入り混じる。直輝はそんな双子の存在をシロクロつけていくのだろうか。
■Nana Numoto
日本大学芸術学部映画学科卒。映画・ファッション系ライター。映像の美術等も手がける。批評同人誌『ヱクリヲ』などに寄稿。Twitter。
■放送情報
『シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。』
読売テレビ・日本テレビ系にて、毎週日曜22:30〜23:25放送
出演:清野菜名、横浜流星、山崎樹範、吉田美月喜、中田圭祐、祷キララ、山口紗弥加
監督:遠藤光貴
脚本:佐藤友治、蛭田直美
チーフプロデューサー:岡本浩一(読売テレビ)
プロデューサー:福田浩之(読売テレビ)、馬場三輝(ケイファクトリー)、千葉行利(ケイファクトリー)
共同プロデューサー:池田健司(日本テレビ)
制作協力:ケイファクトリー
制作著作:読売テレビ
(c)読売テレビ
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