三谷幸喜「最高の大河ドラマにします」 『鎌倉殿の13人』小栗旬が“ダークーヒーロー”北条義時に
そして、主人公・義時を演じるのは小栗旬。三谷は小栗にオファーをした理由について、「『わが家の歴史』(フジテレビ系)で小栗さんには高倉健さんの若い頃を演じていただきました。小栗さんは高倉さんに容姿が似ているわけではないのですが、映像を観た時に、健さんにしか見えなかったんです。小栗さんはモノマネではなく、心でその人になりきる方なんだとそのときに感じました。それから映画やドラマにも出演していただきましたが、どの役でも出番が短くても、役を掴むのが本当に上手い。芝居に嘘がない方なんです。ただ、強く格好いい、優しいヒーローではない、酸いも甘いも噛み締め人間的弱さをもった義時を、小栗さんなら演じてくださると思いました」とコメント。
数々の映画・ドラマの脚本を手がけてきた三谷だが、大河ドラマの脚本は“特別”と語る。「今は地上波以外にも配信が力を持ってきていますが、毎週同じ曜日の同じ時間に、日本中の皆が楽しめるものは連続ドラマしかないわけです。その中でも大河ドラマは1年かけてやるわけで、そんな作品は他にありません。『新選組!』『真田丸』と2回書かせていただいて、分かったこと、前はできなかったことがあるので、それを踏まえて本作を自分にとっての集大成に、最高の大河ドラマにしたいと思います」
自身も大河ドラマファンと語る三谷は、「大河ドラマは終わるんじゃないかと思ってる人もいるかもしれないけど、全然そんなことはない。これは61本目ですけどようやく60本で第一章が終わり、61本目で第二章が始まる」と熱い胸の思いを打ち明けた。
■放送情報
『鎌倉殿の13人』
2022年1月〜12月放送
主演:小栗旬
脚本:三谷幸喜
制作統括:清水拓哉、尾崎裕和
演出:吉田照幸
プロデューサー:大越大士、吉岡和彦、川口俊介