横浜流星が語る、先輩から学んだ一年とこれから 「僕の中で1番大きいのは応援してくれている人たち」

横浜流星が語る、先輩から学んだ一年

「まだまだ未熟者」

ーープライム帯の連ドラ初主演は、やはり一つの目標だったのでしょうか。

横浜:もちろん目標の一つではありましたが、自分にはまだ早いんじゃないかなというのはありました。まだまだ僕は未熟者なので、これからもっと経験してようやく皆さんに認めてもらえてーー何を以ってして認めてもらうのかは分からないですけどーー自分の気持ちも「よし!」となった時にそういう主演の話がくるのかなと思っていたので、こんな早いタイミングでという不安はあります。でも今は本当に楽しみながらやろうという気持ちです。

ーー実際に撮影されてみていかがですか?

横浜:オリジナル作品なので、みんなで作っていく感じがすごくあります。普通の作品だと、監督が強い意思を持って撮影が進んでいく感じなんですが、今回の作品は、監督の「これどう?」っていうのに対して、キャストたちも意見を自由に出し合って、持ち寄って作っていくのがすごく楽しいです。僕自身も、役の感情を知ったからこそ出てくる動きもあるので、そういう提案も言いやすくて。本当にみんなが楽しんでるのも伝わってくるので、すごくいい空気が今流れてるのかなと思います。

ーー現場で座長として意識していることはありますか。

横浜:僕の意識としては、まず清野(菜名)さんがいて、次に僕なので、清野さんやみんながやりやすい空気を作れたらいいなと思っていて、今は前にいくというよりは支える立場にいるようにしてます。

ーー過去の先輩方の姿から参考にしてることも?

横浜:そうですね。近い存在でいうと圭さんは自分がどうこうとかじゃなくて周りがやりやすい環境を作る人なので、そこは参考にして意識してるかもしれないです。

ーー田中さんから主演を務めるにいたって何かメッセージはありましたか?

横浜:まだそんなにちゃんとしたメッセージはもらえてないです。頑張れくらいしかないですね。ちゃんと何か欲しいです(笑)。


ーーW主演となる清野さんは横浜さんにとってどんな存在ですか。

横浜:アクションシーンがあった時に話も盛り上がったのですが、清野さんは見せ方が上手だなと思いました。例えば後ろ回しをやる時に僕の場合は空手やっていたのでそのまま直接相手に当てる後ろ回しなんですが、彼女の場合は動きも俊敏で形もきれいで、魅せるアクションとしてのストロークなどがすごいなと。彼女のそういう動きを見て勉強させてもらってます。

ーー役者の先輩や共演者のほかに、いつも横浜さんの刺激になっている存在はいらっしゃいますか?

横浜:10代の頃は同世代の人たちをすごく意識していたんです。オーディションで落ちた作品に、受かった人と自分を比べたりとか、そういうのもありました。でも20歳になってから、「それじゃいかん!」というか、人と比べてばっかりいないで自分のやるべきことをまずやらないとっていう考えになって。そこからはあまり意識もしなくなりました。

数少ない役者仲間と言ったら杉野(遥亮)くらいですね。共演してる時は仲良くなるんですけど、終わってからもご飯にいく仲の人が全然いなくて。

ーー『L・DK ひとつ屋根の下、「スキ」がふたつ。』の時に杉野さんとのインタビューをさせていただきましたが、どちらも活躍されていて、これからもお互いにいい刺激を与えられる関係が続いていきそうですね。

横浜:そうなっていけたら嬉しいですね。杉野とご飯食べる時に色々話を聞いたりすると、「杉野も頑張ってるな、じゃあ俺も頑張ろう」っていつもなります。

ーー横浜さん自身が思う、自分らしさとか自分の好きなところはどこでしょう?

横浜:頑固なところは好きなところでもあり、直したいところでもあります。でも頑固な部分がなくなると、自分ではなくなっちゃうなとも思っていて。自分がこうだって決めたらそれを貫き通すんですが、それは時にはいらなかったりするから、好きでもあり嫌いでもあり……。だからそこを緩和して、ちゃんと頭を柔らかくしつつ自分をちゃんと持っていけたらいいなと今思っているんですけど、やっぱり自分の性格を直すのはなかなか難しいですね。徐々に直していけたらなと思います。

ーー特に本作での横浜さんの自身の見せどころは?

横浜:いっぱいあります。毎話催眠をかけて清野さんをパンダにさせるんですけど、その催眠術のかけ方が面白いんです。モニターをチェックした時に監督とプロデューサーがいつも超笑いながら見てます。確かにこれはおかしいなって(笑)。毎話出てくると思うので楽しみにしてもらえたら嬉しいです。

ーーそれはツッコミという目線で見ていいということですか?(笑)。

横浜:最初はツッコミでもいいですけど、どんどん話を重ねるごとに、逆にみんなが僕の催眠術にかかってくれたら嬉しいですね(笑)。

ーーテレビの前の視聴者がパンダにされるんですね(笑)。最後に2020年、横浜さんの展望をお願いします。

横浜:まだまだ未熟者なので、今年、来年としっかりと一つ一つ実力をつけて階段を上がっていきたいです。そして、応援してくださってる方々やみなさんの心に響くようなすごくいい作品を届けられたら嬉しいなと思っています。

(取材・文=大和田茉椰/写真=池村隆司)

■放送情報
『シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。』
日本テレビ系にて、2020年1月12日(日)スタート 毎週日曜22:30〜23:25放送
出演: 清野菜名、横浜流星、要潤、白石聖、山崎樹範 / 山口紗弥加、佐藤二朗
監督:遠藤光貴 ほか
脚本:佐藤友治、蛭田直美 ほか
チーフプロデューサー:岡本浩一(読売テレビ)
プロデューサー:福田浩之(読売テレビ)、馬場三輝(ケイファクトリー)、千葉行利(ケイファクトリー)
共同プロデューサー:池田健司(日本テレビ)
制作協力:ケイファクトリー
制作著作:読売テレビ
(c)読売テレビ
公式サイト:https://www.ytv.co.jp/shirokuro/
公式Twitter:@shirokuro_drama
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