前田敦子が魔法使い、大東駿介が勇者、MEGUMIが盗賊に 『伝説のお母さん』メインビジュアル公開

前田敦子『伝説のお母さん』ビジュアル公開

 2020年2月1日から放送がスタートするNHKよるドラ『伝説のお母さん』の追加キャストが発表され、あわせて場面写真が公開された。

 出産後初のドラマ主演となる前田が、家事に育児に冒険に奮闘する母親・メイをリアルに演じる本作は、『ゾンビが来たから人生見つめ直した件』『腐女子、うっかりゲイに告(コク)る。』など意欲作が続く、NHKよるドラ枠第5弾となる、かねもとの同名コミックを実写化したファンタジードラマ。

 かつて闇の力で世界を支配しようとした魔王を撃退し、世界の平和を取り戻した「伝説の勇者一行」。この聖戦に参加した伝説の魔法使い・メイは、訪れた平穏な日々の中、めでたく第1子を出産。専業主婦としてワンオペ育児に奮闘する日々であった。そんなある日、魔王の封印が解かれ復活したという知らせが届く。国王は伝説の一行に魔王討伐の命を下すが……。はたしてメイは、数々の障壁を乗り越えて“育児”と“世界平和”の両立を実現することができるのか。

 今回新たに発表されたキャストは7名。行き当たりばったりでゲームとごろ寝が大好きなメイの夫・モブを玉置玲央、メイたちの国を統治する国王を大倉孝二、国王に仕える若き士官でメイを支えようと奮闘するカトウを井之脇海、伝説の勇者であり、モブとは悪友同士のマサムネを大東駿介、伝説のシーフ(盗賊)であり、ひとりで8歳の息子ベルを育てているベラをMEGUMI、幼いころから誰より強くなろうと努力を重ねた伝説の戦士ポコを片山友希、神の声を聴き、傷を癒す僧侶クウカイを前原瑞樹がそれぞれ演じる。

 キャスト発表とあわせて公開された場面写真では、前田が赤ん坊を抱き、魔法使いのティアラを付けた姿が切り取られている。また、メインビジュアルでは、前田の魔法使い姿、大東の勇者姿などを垣間見ることができる。

 また、情報発表にともない原作者のかねもと、脚本の玉田真也、大池容子、プロデューサーの上田明子、演出の村橋直樹より、下記のコメントが寄せられた。

コメント

かねもと(原作者)

実写ドラマ化のお話をいただいたときは、ビックリしました。ファンタジーRPG の世界観をどう表現するんだろう!?と(笑)。
でも、子育てを取り巻く問題や、「子どもと自分の人生のバランスをどうやってとっていくか」をテーマに描いてきたので、今このタイミングで、ドラマ化する意味を見出してくれたのだと思います。
ドラマでは、原作では描かれなかった男性の目線や、さまざまな立場の人が登場します。私も毎話台本を読むたびに、映像になるのが楽しみになっています。みなさんも一緒にドラマの世界を楽しみましょう!

玉田真也(脚本)

かねもとさんの原作には育児をするお母さんにとって、どれだけ社会や周りの環境が無理解かという、とてもしんどい日本の状況が描かれています。しかし、原作はそれをあくまでポップに軽やかに描いています。軽やかにしんどいことへの共感を描くという難事をやってのけているのがこの原作です。この共感にあふれた原作と、素晴らしいキャストが揃っているわけですから、面白くなかったら脚本のせいだな、とドキドキしながら書きました。面白くなるといいなと思います。

大池容子(脚本)

子どもの頃からゲームが好きでした。敵を倒せば倒すほど強くなる主人公のように、コツコツ地道に生きていれば私もレベル100の何者かになれると信じていたような気がします。あの頃、一緒にゲームをやっていた友だちの何人かは「働くお母さん」になりました。モンスターよりも厄介な敵と戦う彼女たちに思いを馳せながら、かねもとさんの原作に倣って真摯に、でもコミカルに台詞を書くことを心掛けました。お楽しみいただければ幸いです。

上田明子(プロデューサー)

熱のある息子を病児保育に預けるとき。仕事をやり残したまま夕方お迎えに走るとき。やっと一緒にいられるはずの夜、お願い早く寝てと祈ってしまうとき。全てが中途半端で私は一体何がしたいんだと落ち込みながら、自分で自分に「正しい母親でありたい」という呪いをかけていることにも気づきます。子育ての“笑えない現実”を笑いのめし、根深い「母親なら/父親なら、こうあるべき」を更新したい。勇敢なスタッフ・キャストの皆さま、そしてあなたと一緒に。内なるモンスターを倒す冒険の旅に、出発です。

村橋直樹(演出)

我々子育て世代は今、「ロールモデルがない時代のロールプレイングゲーム」という無理ゲーの只中にいるんじゃないでしょうか。
「父」と「母」、「男」と「女」が果たすべき役割(role)は、近年ガラリと変容かつ多様化してしまいました。
「女性活躍社会」?「男は一家の大黒柱」?「男女平等」?「イクメン」? 喧伝される新旧の価値観が入り混じった言葉は、メダパニさながら私達を混乱させ続け、生物にとって最も重要であるはずの「子育て」はたらい回しされています。
そんな無理ゲーのなかで奮闘する主人公メイの姿を見て、観る方にたくさん笑ってほしい、そして、笑えない日本の状況に気づいてほしい。
そんな想いでこの企画を書き、作っています。

■放送情報
よるドラ『伝説のお母さん』
NHK総合にて、2020年2月1日(土)スタート 毎週土曜23:30〜23:59【全8回】
出演:前田敦子、玉置玲央、井之脇海、MEGUMI、片山友希、前原瑞樹、大東駿介、大倉孝二ほか
原作:かねもと『伝説のお母さん』
脚本:玉田真也、大池容子
制作統括:松川博敬、篠原圭
プロデューサー:上田明子
演出:村橋直樹、佃尚能、二見大輔
写真提供=NHK
公式サイト:https://www.nhk.or.jp/drama/yoru/densetsu/

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