松下洸平、『スカーレット』出演で注目度上昇中! その高い演技力はどのように生まれた?

『スカーレット』松下洸平、目と耳の鋭さ

 月曜日から土曜日まで放送されている朝ドラ『スカーレット』(NHK総合)。女性初の絵付け師としてキャリアをスタートさせた喜美子(戸田恵梨香)だが、絵付けの師匠である深野(イッセー尾形)が丸熊陶業を離れることになり、自身の進退についても思い悩んでいる。

 9月末から放送が始まり、全体の3分の1が過ぎた『スカーレット』だが、第8週から丸熊陶業の若手社員として登場するのが松下洸平演じる十代田八郎。八郎は、京都で陶芸を学び丸熊陶業へやってきた、真面目で純朴そうな見た目と、どこかミステリアスな雰囲気を漂わせる青年だ。

 松下洸平は、2008年CDデビューを果たし、アーティストとして活動を始める。音楽活動のかたわらで俳優として、舞台やミュージカル作品への出演を重ねており、2018年には舞台『母と暮せば』で第73回文化庁芸術祭の演劇部門の新人賞を、また第26回読売演劇大賞の優秀男優賞および杉村春子賞を受賞するなど高い評価を獲得している。

 松下の舞台を以前から観ており、同じ事務所に所属する脚本家の登米裕一氏に、松下の舞台での評価や、『スカーレット』での魅力について語ってもらった。

「あくまで私から見た松下くんのイメージですが、一番初めは『歌もダンスもできるアーティスト』でした。それが『芝居ができるミュージカル俳優』というイメージになり、さらに『芝居だけでも抜群に上手い俳優』という印象に変わりました。「こまつ座」は座付き作者であった井上ひさし先生の脚本を汚さないようにと、選ばれた人しか関われないとても敷居の高い場所です。彼はそこに『木の上の軍隊』で初めて参加した際に、ストレートプレイでの二人芝居を見事に演じていました。そこでの高い評価が、賞も獲った同じ「こまつ座」シリーズの『母と暮らせば』にも繋がっていくのだと思います」

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