新田真剣佑に死角なし! 『同期のサクラ』葵役では、“陰と陽”をあわせ持った実力を発揮

『同期のサクラ』新田真剣佑に死角なし!

 それがもっともよく出ている目下の代表作と言っていい作品が2018年のドラマ『トドメの接吻』(日本テレビ系)だ。並樹グループの御曹司・尊氏として、跡取りの座を狙うホストの旺太郎(山崎賢人)をあらゆる手段で排除しようとする。必要とあらば親友を手にかける一方で、血のつながらない妹の美尊(新木優子)に純真な恋心を抱くなど、矛盾に満ちたキャラクターを演じ、裏の主人公ともいえる存在感を発揮した。アクションやバイオレンスに加えて、奥行きのある人物描写にも応えることができる真剣佑に現時点で死角は見当たらない。

『同期のサクラ』(c)日本テレビ

 『同期のサクラ』の大平太プロデューサーによると、葵は「家庭では、優秀過ぎる父と兄に疎外され、居場所がないけれど、反発する勇気もなくて、会社で、精一杯、虚勢を張っている。複雑で繊細な心を持つキャラクター」だという。一見するとチャラいようで細かな感情の動きを要求される役柄は、まさに真剣佑のためにあると言っていいだろう。

 これまでの各話では、忖度できない主人公のサクラが同期の一人ひとりを体当たりのコミュニケーションで変えてきた。最後に残された葵は、サクラとの交流を通してどのように変わっていくのだろうか。感情を表に出さない葵の場合は、なおのこと悩みが深いようにも思われる。1話で1年が進むストーリーの折り返し地点での真剣佑に注目だ。

※山崎賢人の「崎」は「たつさき」が正式表記

■石河コウヘイ
エンタメライター、「じっちゃんの名にかけて」。東京辺境で音楽やドラマについての文章を書いています。ブログtwitter

■放送情報
『同期のサクラ』
日本テレビ系にて、毎週水曜22:00〜放送
出演:高畑充希、橋本愛、新田真剣佑、竜星涼、岡山天音、相武紗季、椎名桔平
脚本 : 遊川和彦
チーフプロデューサー : 西憲彦
プロデューサー : 大平太、田上リサ(AXON)
演出 : 明石広人、南雲聖一
制作協力 : AXON
製作著作 : 日本テレビ
(c)日本テレビ
公式サイト:https://www.ntv.co.jp/sakura2019/
公式Twitter:https://twitter.com/douki_sakura

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