新田真剣佑×北村匠海がりんご音楽祭に登場 『サヨナラまでの30分』メイキング写真公開

『サヨナラまでの30分』現場写真公開

 新田真剣佑と北村匠海がW主演を務める映画『サヨナラまでの30分』より、音楽フェスシーンの撮影現場の写真が公開され、萩原健太郎監督と井手陽子プロデューサーがコメントを寄せた。

 本作は、『君と100回目の恋』の大島里美がの脚本を手がけ、『東京喰種 トーキョーグール』の萩原健太郎が監督を務めた青春音楽ラブストーリー。

 1年前に死んだバンドミュージシャンのアキ(新田真剣佑)は、明るくて物おじせず、率先して人を引っ張っていく前向きな性格だった。そんなアキとは正反対の性格で、人と関わることが苦手な大学生の颯太(北村匠海)は、就職活動も失敗ばかり。ある日、颯太はカセットテープを拾う。それが再生されるたった30分間だけ、颯太の体の中身は死んだはずのアキになる。出会うはずのない二人を繋いだカセットテープは、アキが遺したものだった。颯太の体を借りて、アキは恋人やバンド仲間に会いに行く。それは颯太と彼女との出会いでもあった。アキと颯太の歌が彼女に届くとき、3人の世界が大きく変わり始める。

 バンド仲間役に葉山奨之、上杉柊平、清原翔が名を連ね、ヒロインの村瀬カナ役で久保田紗友が出演する。

 本作の撮影は2019年の夏、松本をはじめ長野県各地で行われた。映画の見どころのひとつである音楽フェスシーンのロケは、松本市にあるアルプス公園で行われ、実在する音楽フェス「りんご音楽祭」とコラボし、3日間かけて撮影された。公園内の一画にステージが建てられ、いくつものキッチンカーがスタンバイ、総勢600人のエキストラが会場を埋め、早朝から日が暮れるまで時間の許す限りカメラを回していく。

 新田と北村はボーカル&ギターを担当。それぞれのバンドメンバーも、各々クランクイン前に楽器演奏の猛特訓をして撮影に臨み、撮影前には下北沢のスタジオに全員集まって練習した。

 新田演じるアキが北村演じる颯太の体を借りるという設定のため、このフェスシーンは新田と北村が各々歌うシーンを順番に撮影していく。さらにバンドメンバーの見せ場も撮っていくため、何度もくり返し演奏しなくてはならない。半日ずっとライブをしているよう感覚で、暑さのなか体力勝負の中、フェスに来ている観客を演じるエキストラの演技も大切になるため、新田や北村がエキストラにエールを贈り会場を盛り上げる場面もあった。

 ライブシーンの撮影では、全体像だけでなく、演奏や手元、表情を撮っていくこと重要で、米津玄師の「Lemon」のMVや、映画『新聞記者』『ホットギミック ガールミーツボーイ』の今村圭佑が撮影を務めた。

 この日は演奏シーンの撮影がメインでセリフはないものの、演奏曲の歌詞が、アキと颯太、バンドメンバーの心情を描いており、特にボーカルの新田と北村の繊細な表情、力強い目、想いが込められた歌声が響いた。萩原監督の「カット!」がかかるたびに、監督自身もスタッフからも「グッときた」「鳥肌がたった」など感動のリアクションの連続。撮影スタッフがエキストラに「格好いいけれど見入りすぎないように、あくまでも音楽(フェス)を楽しみに来ている設定で、とにかく音楽を楽しみましょう!」と声をかけることもあったという。

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萩原健太郎監督 コメント

苦労した点、工夫した点、注目してほしい点

今回の映画で常に大事にしていて、特にりんご音楽祭シーンで強く意識したのは、自分が全キャストにとって一番の味方でいるという事です。みんながそれぞれ責任を持ってやった事はある種の正解だと思うので、絶対に否定せずどうしたらさらに良くなるか、理想としている所に近づけるか、という観点でコミュニケーションを取りました。そもそも僕が単純にみんなを好きすぎるというのが大前提であるのですが…。

現場の雰囲気

今回、現場の雰囲気は最高に素晴らしかったです。キャストのみんなが常に前向きに、役とシーンと向き合ってくれたからです。文字通りみんなです。特に演奏シーンが圧巻で、それぞれが本気で努力し、自分自身を乗り越えてくれました。映画を通してどんどん魅力的に成長して行くみんなの姿には本気で感動しました。ぜひ劇場で観ていただきたいです。

井手陽子プロデューサー コメント

苦労した点、工夫した点、注目してほしい点

印象的だったのは、観客役として集まってくださった多くのエキストラを前にしたときの、ステージに立った俳優たちの変化でした。緊張感がありながらも、自由に、そして、とても楽しそうに演奏する姿は、それまでスタジオで練習していた時よりも、各段に熱を帯びたものでした。何度も同じ演奏を繰り返し撮影していたにも関わらず、途切れない集中力の高さ、繰り返せば繰り返すほど、その短い時間の中で、さらに上達していく様に、感動すら覚えました。

現場の雰囲気

オリジナル作品だからこその自由度の高さが、スタッフ全員のクリエイティビティを刺激し、撮影時でも新しいアイデアが日々生まれ続ける、活気のある現場でした。キャスト陣は、まるで学生時代から一緒に過ごしてきたかのように和気あいあいとして、映画の中にあるキャラクターの関係性そのもの。そんな中でも、それぞれが役に対しては、常に真剣に向き合い、芝居するたびに、オリジナルなキャラクターに深みが増し、完成されていった感じがしました。また、彼らを見守るベテランキャストの温かい眼差しも、とても印象的でした。

■公開情報
『サヨナラまでの30分』
2020年1月24日(金)全国ロードショー
出演:新田真剣佑、北村匠海、久保田紗友、葉山奨之、上杉柊平、清原翔
監督:萩原健太郎
脚本:大島里美
プロデューサー:井手陽子
制作・配給:アスミック・エース
(c)2020『サヨナラまでの30分』製作委員会
公式サイト:http://www.sayonara-30min.com
公式twitter:@sayonara_30min
公式Instagram:@sayonara_30min/

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