小柳心、荒井敦史、神尾楓珠……多方面で活躍中の『HiGH&LOW THE WORST』俳優たち

多方面で活躍中の『WORST』俳優たち

 『HiGH&LOW』シリーズ、そして『HiGH&LOW THE WORST』には、次世代を担う若手俳優が次々と出演し、いまや登竜門的な要素もあるということは、前回の「山田裕貴に続く? 塩野瑛久、佐藤流司、葵揚ら『THE WORST』で爪痕を残した若手俳優たち」でも書いてきた。今回はその続編として、まだまだ注目の俳優たちについて書いてみたい。

小柳心(仁川英明役)

 鳳仙学園四天王(通称・小沢仁志)のひとり、仁川英明を演じる小柳心は、小説や舞台脚本も手掛ける32歳。2008年の『ごくせん』(第3シリーズ・日本テレビ系)では、毛先を遊ばせた髪型の生徒の多いなか、リーゼントの硬派な役が印象に残った。

 今回の『THE WORST』でも、サバカン(坂口涼太郎)を殴るのかと思いきや抱きしめるシーンは忘れられない。いつも鳳仙のジャケットではなく、柄物の羽織物を着ている姿からは、オールドスクール感のある不良の堂々とした風格が感じられる。鳳仙のアタマである佐智雄(志尊淳)はきっちりしめるところはしめるが、スキンヘッド軍団を鼓舞するとなると仁川の出番と思われるシーンが何か所もあった。数々の舞台や、小沢仁志、和義(監督)兄弟と共演の『覇王 ~凶血の系譜~I』シリーズなどでの経験が活かされているのではないか。

 現在は舞台『HAMLET ―ハムレット―』の千秋楽を終えたばかり。次は三池崇史監督作『初恋』でもその姿を見ることができそうだ。

荒井敦史(志田健三役)

 同じく鳳仙四天王の1人・志田を演じる荒井敦史は、2009年から俳優活動を開始。2011年の映画『メサイア』をはじめ、『リアル鬼ごっこ4』などの作品で出演を重ねる。特に窪田正孝のアクションがいまだに語られる『ガチバン』シリーズでは、その窪田をボディガードに雇うモデル・紅井レオ役で出演。荒井は窪田と真正面から戦い敗れるのだが、その敗れた後の紅井が主演で『ガチバン TRIBAL』『ガチバン スプレマシー2』が作られたのもアツい。

 そんな荒井は10月末から『いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~』(NHK総合)に登場。松重豊演じる東龍太郎の息子・東博彦役として出演するほか、『まだ結婚できない男』(カンテレ・フジテレビ系)にも出演中だ。

うえきやサトシ(清役)

 佐藤流司演じる泰志とともに鬼邪高校・全日の泰・清一派の清史として『HiGH&LOW THE WORST EPISODE.O』(日本テレビ系)から出演しているうえきやサトシは、異色の経歴の持ち主。

 かつては『マツコ会議』に飲食業で働いているちょんまげ姿の植木屋として登場。その後の姿を追った回では、ちょんまげを切り、秋元康プロデュースの「劇団4ドル50セント」に所属したことも放送された。『THE WORST』では、そんな経歴を知らずとも印象に残る存在感を放っていた。

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