『グランメゾン東京』は大人の群像劇? 木村拓哉が見せる、ヒーローとは異なる主人公像

『グランメゾン東京』は大人の群像劇?

 「尾花夏樹は料理のためならなんだってする」とかつての同僚・相沢瓶人(及川光博)が評するように、尾花は料理によって語る。劇中で登場する料理も木村自身が調理し、三つ星レストラン「カンテサンス」の岸田周三シェフが料理監修を手掛けているが、食材の新鮮な色彩や盛り付けがダイレクトに味覚を刺激する。それだけでなく、尾花の料理は心を揺さぶり、隠れていた本当の感情をあらわにする。自身がつくれなかったエチュレを食べた倫子は思わず涙を流し、思い出の味を口にした京野は尾花に本音をぶつけるのだ。


 一見すると傍若無人でありながら、時に少年のような屈託のない表情をのぞかせる姿に往時の木村を見た思いになったのは、筆者だけではないはずだ。憎しみを一身に背負いながら、あえてヒールの立場で倫子の夢の実現に尽くす姿には、そこはかとないピュアさが漂っている。

 最高級のフランス料理店で、通常のレストランより格式が高いのが「グランメゾン」。尾花と仲間たちによる文字どおりゼロからの挑戦が幕を開けた。

■石河コウヘイ
エンタメライター、「じっちゃんの名にかけて」。東京辺境で音楽やドラマについての文章を書いています。ブログtwitter

■放送情報
日曜劇場『グランメゾン東京』
TBS系にて、10月20日(日)スタート 毎週日曜21:00~21:54
出演:木村拓哉、鈴木京香、玉森裕太(Kis-My-Ft2)、尾上菊之助、及川光博、 沢村一樹
脚本:黒岩勉
プロデュース:伊與田英徳、東仲恵吾
演出:塚原あゆ子ほか
製作著作:TBS
(c)TBS
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/grandmaisontokyo/



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